あらすじ
ヤフーの法務担当者である著者が、ビジネス上の課題を法律やガイドライン等のルールを変えることによって解決してきた実際の経験を惜しみなく公開!
社会のあり方は法律などのルールによってデザインされています。
社会をよりよくするためには、ルールを変えたり、必要なルールを作ったりする必要があります。
みなさんは、ふだんのビジネスのなかで、さまざまな課題に気づいていることと思います。そうした課題を解決するために、法律を変えたり、作ったりすることが役立つこともあるのです。
課題に気づいたら、次は、何を・誰に・いつ・どのように働きかけていくのかという道筋を見つけることが大切です。
法律をはじめとする政省令や規則、ガイドラインなどのルールを変える・作る道筋は一つではありません。課題によっても、取り巻く環境によっても異なります。どのような道筋があるのか、私たちが取り組んだ具体的な例を紹介しながら述べていきたいと思います。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
企業が法律にこれほどコミットするものなのかと驚いた。社会がルールの上で動いている以上、法律を理解し 関わっていくことは大事なのだな。
ハードローとソフトローの使い分け
かたまりの種類と特性
Posted by ブクログ
ヤフー法務のロビイング本。目指す方向性は賛同できない感じだけど、企業が合法的に政治や行政に影響力を行使する手段とケースが豊富に記されている。某社も行えているのだろうか…
Posted by ブクログ
●我々の生きる社会には多くの法律や規則、ルールがある。生活、業務をするうえで課題があるのであれば、それらを変えることを検討する必要がある。
法律を変える場合には、事前の情報収集などをはじめ、専門家などとのつながり、同じ意見を持った見方をつくること、それを踏まえて実務的な政治家、省庁に働きかける必要がある。
一方、法解釈や、業界内での自主的な規制、あるいは法律を変えずに最良の結果が得られる場合は、既存の法律をあえて修正しない場合もある。
まとめると、一定の情報収集やプロセスを踏まえて、着実に行動すれば、意外と法律を変える、という行為は我々の普段の生活と程遠いものではない。
Posted by ブクログ
法律を変える手順から、具体的な事例まで超実務的で参考になった。
ルールを変える目的は社会のためでなければならない。だから、団体も1社ではなく、複数社巻き込む必要がある。もちろん、団体内で、価値観のぶつかりあいもあるが、世の中のためという視点で戦うべきとのこと。
Posted by ブクログ
ビジネスをする上で法律がハードルになる場合は諦めてしまいがちだが、それが適切でないのであれば「法律を変える」という問題解決法もあるということを、ヤフーの法務責任者として数々の法改正等に関与した経験をもとに指南している。
民間企業等として、法律改正等にどのようにアプローチしていくかということが、著作権法改正、公職選挙法改正、民法改正などの具体的な事例に沿って解説されており、他に類書のない有意義な内容となっている。