あらすじ
古今東西語り継がれてきた迷ったときのヒントが見つかる。
イソップ物語から中国古典まで仕事に人生に効く""深イイ話""77
寓話は人生の教訓や真理を伝えてくれるツールです。
教訓や真理は一見抽象的で分かりにくいものですが、
物語のかたちをとることで自然とその教えを受け入れることができます。
本書はおなじみのイソップ寓話から世界の民話、古典、逸話など
古今東西語り継がれてきた77の寓話を集め、その解説を載せました。
解説には一般的に語られる解釈に加え、
通説とは異なる視点や現代的に見直した解釈など多面的に物事をとらえられるようにしました。
本書は自らの仕事や人生についての考えを深めるのにはもちろん、
スピーチやプレゼンなどの話の材料としても使えます。
そのために、すべての寓話は長くとも2分以内で話せるようにまとめ、
表現も聞いて分かるように改めました。
朝礼やブログなどで話のネタに困っている方のネタ帳としても活用できるでしょう。
77の寓話はそれぞれ15の章に分類されています。
きっと今の悩みや現状に合った寓話が見つかるはずです。
第1章 視点と視野と視座
第2章 幅広い認識としなやかな思考
第3章 思慮深さと正しい判断
第4章 聡明さと創造的な仕事
第5章 強い組織の精神
第6章 働く姿勢と働く意味
第7章 正義の心と共同体
第8章 科学技術と社会の関わり
第9章 人生の道理と「有り難う」
第10章 欲望との付き合い方
第11章 学びの心得と学ぶ理由
第12章 挑戦と持続可能性
第13章 自分の物語の描き方
第14章 生と死のつながり
第15章 どんなときでも「ものは考えよう」
本書を通じて寓話の面白さを味わうとともに、 仕事や人生などのさまざまなものの見方を身につけましょう。
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Posted by ブクログ
2025.12.8
No.17大きな岩と小さな岩
壺に大きな岩を入れた後でも砂利や砂、水は入る。
大きな岩を先に入れない限りそれが入る余地はない。
人生にとって大きな岩とは、仕事、志、愛する人、家族。そういう1番大事なものを最初に壺の中に入れること。
No.66人間万事塞翁が馬
馬が逃げる→逃げた馬が駿馬を連れて戻ってくる→息子が落馬して骨折→怪我のおかげで息子が兵役を逃れる。
人生というのは固定的なものではなく、流動的なもの。いつ幸福が不幸に、不幸が幸福に転じるか分からない。だから、一喜一憂するのではなく日々淡々とやるべきことをやるのみ。
Posted by ブクログ
本書の目的は座右の寓話で「モノの見方を変える」ことである、と言う。多くの寓話で特に気になったのは:
「京の蛙と大阪の蛙」知識があるほど視野は狭くなる(集中して最後まで聴くこと)
「子供の使い」仕事は一を聞いて十やること(気が利く・段取り:使える人材と使えない人材)
「天国と地獄の長い箸」奪い合うから足りなくなり、分け合えば余る(傲慢は品性を見失う)
「3つの願い事」幸運を見逃す原因3つは、幸運だと気づかない時・モタモタしている時・勇気に欠如している時
「空を飛ぶ馬」迷ったら「できる」と言い、やってみることを選ぶ(仕事の基本)
「握り飯の近道」早道や近道よりも、寄り道、脇道、回り道の方が面白い(人間らしい豊かな人生)
「堪忍は一つ」ストレスは優先順位をつけて解消、溜め込まず、完璧を求めない、他者に助けを求める
「一休和尚の遺言」なるようになる、心配するな(でもその前にやるべきことをする)
Posted by ブクログ
寓話そのものは、パーフェクト!
それぞれの寓話につけられた解説は、イマイチ。
解説は、一つの意見として、
むしろ自分なりに本書の解説を超える解説を作るつもりて読むと良い。
Posted by ブクログ
選んだ目的は自分の行動や在り方に悩んだ時に本当かどうかわからないけど、納得感のある寓話や昔話をもとに自分を振り返りたかった。あと個人的にこういう寓話がとても好き。
読んでみて、気づきをたくさん得た。衝撃もあった。
寓話と解説が絶妙の長さでとても私は好き。
理系だけのエビデンス重視の世界だけでなく、文系の逸話の世界からでも人は学べるし成長ができる。
Posted by ブクログ
あらゆるジャンルから参考にできる小噺が詰まっていました。
作者独自の別視点からの解釈を加えている所が更に幅広い解釈を付与してくれています。
迷ったときに繰り返し読んでみたくなる本です。
Posted by ブクログ
自分の大切にしているもの、生き方、人生、全てにおいて気付かされる事が沢山ありました。今の自分がいかに幸せか感じられていない人にも、ぜひ読んで欲しい一冊です。寓話にして、今の生なる時間がいかに大切か考えさせられました。ありがとうございます。
Posted by ブクログ
京の蛙と大阪の蛙。蛙が背伸びをして見たものは、目が後ろについていたため、故郷の街だった。知識があるほどよく見ることは難しい。
目をなくしたカバ。なくした目を探そうとして動き回るため、水が濁って探せない。一休みすると水が澄んで、目が見つかった。止まることは正しいこと。
ツボの中に大きな石、砂利、砂、水の順に入れればたくさん入る。重要なことから先に行う。
人生はめんどうくさいことの連続。大事なことはたいていめんどうくさい。面倒くさいのはうらやましい。やりがいを生む元。
石田三成の三杯の茶。気配りが仕事を生む。内田樹の7個の唐揚げの話。
悪者ばかりの家族は仲が良い。誰でも自分が悪い、といって悪者になる競争をするから。
ゴーグルを付けたがらない作業員に対して、かっこいいゴーグルを用意する=問題の見方をかえる。エレベーターの待ち時間の解消のため、エレベーターを取り替えるのではなく、各階に大きな鏡をつける。
仕事の役割=悪から逃れる、他者と交流できる、自分の力を発揮できる、成長・進化できる、承認欲求が満たされる。
地獄の食堂と天国の食堂。ともに長い箸しかない。奪い合うと不足する。分け合えば余る。
悪事への誘惑は最初が肝心。
ヒトデを海に投げ返す男の話。小さな力でも大きなうねりを生む。バタフライエフェクト。
他者のために何ができるか。日本は公共は国がやるものという意識が強い。納税で責任を果たしていると思っている。
クリスマスのプレゼントのために、なくなっても騒がれないものをあらかじめ隠して、プレゼントとした。ないものではなくあるものに目を向ける。ありがたい、は有り難い。すでに幸福である、という気持ちになる。
もっともっとの落とし穴。欲望には一定の歯止めをかける心構えをもつ。未来に幸福を求めず、現在を幸福だと感じる。
昔も今も忙しい。昔は忙しくても安心していた。今の忙しさは安心できない忙しさ。こんなことしていられない、という忙しさ。節制とは快楽の奴隷になることえはなく、自ら快楽をコントロールすること。
わずかな変化をばかにしない。0.99の365乗は0.026。1.01の365乗は37.78。0.02違うだけでもこんなに違う。
人は絞首刑とドアの外の未知の死刑方法を選択すると、絞首刑を選ぶ。たとえドアの外が自由であっても。未知を恐れず挑戦すること。損失を避けることを重視する。
アリストテレスのニコマコス倫理学。勇気は向こう見ずと臆病の間にある。位置は真ん中ではなく、向こう見ずに近いところにある。ちょっとは無謀なくらいが勇気のピーク。
絶対不可能なことをできます、というのはともかくだが、できるかどうかわからないことをできます、というのは仕事の作法として正しい。
生クリームに落ちた蛙は、1匹は諦めて沈んだ、2匹目は足を動かしていたが、不毛な努力だと思ってやめた。3匹目は動かし続けたら足元がバターになって抜け出せた。天は自ら助くるものを助く。行動し続けるものが最後は勝利する。
一生懸命やったので成功しなかった。=一生懸命やりすぎた、状態。スポーツもやりすぎると怪我をしたり、記録が気になったりで楽しめない。
昔話は、道徳は気にしない。世界中同じ。道徳的な話よりも、強く生きろ、というメッセージであることが多い。
あの葡萄は酸っぱい=負け惜しみ=愚痴をこぼすよりはいい。
一番いいのは原因追及して次に備える、だが、自分ではどうしようもない問題もある。ふられた、内定をもらえなかった、など。こういうといは愚痴よりも負け惜しみが効果がある。
Posted by ブクログ
2024/09/18読破
一言:歴史に学ぶ。人に伝えるときは論理より物語
感想
いろんな話に引用されるネタが多く記載されていました。1つの本でたくさんの学びがありました。
p179「どういう友達と人生を歩むべきか
アリストテレスのニコマコス倫理学によると「有用性に基づく愛」「快に基づく愛」「善に基づく愛」
つまり、愉快で楽しいから、人間性に惹かれるから、役に立つと言う3つの理由である
p210 目標は、外的目標と内的目標の2つに分ける
外的目標は.試合に勝つこと
内的目標は.練習した成果を試合で発揮すること
Posted by ブクログ
私は、「北風と太陽」の話が大好きですが、本書は、そうした古今東西の寓話を取り上げ、そこにひそむ教訓や真理を、筆者が説くというスタイルになっています。
教養を高めるという意味で、お得感のある本でした。
Posted by ブクログ
めんどくさいっていう自分の気持ちとの戦い
顕在需要がなくても潜在需要があれば良い
他の人はともかくとして自分一人でもやる。そういう気持ちが誰かからでてきたときにこそ、現場は動き始める
快楽の奴隷になるな。快楽の園主人となれ。
効率的な人生とは味気ない人生
生きぐことは人生を楽しむことではなく死に急ぐこと
回り道こそ豊かな人生
Posted by ブクログ
寓話を通して、作者が伝えたいことがわかりやすく説明されていた。心に染み込んだ。
寓話が面白かったが、メッセージも込められていて、作った人はすごいなと思った。
寓話は、どの人物の視点で見るかで伝えたいことがガラリと変わるという発見があった。
例えば、アリとキリギリスでは、アリのように今後の万が一の為に今コツコツ努力するべきというメッセージと、キリギリスのように未来はどうなるかわからないから、今を楽しく生きて行こうというメッセージの2つが込められていた。
Posted by ブクログ
有名な寓話でもどちらから見るかによって解釈が変わる。
例えばアリとキリギリスでもよく言われるのはありの立場から見るメッセージ性が多いが、キリギリスの立場から捉えるとそのメッセージは正反対になる。
知らない寓話がたくさん出てきたが、このどちらから見るかで解釈が変わることが非常に面白かった。
寓話の内容を詳しく覚えていないが、1つの知識というか雑学として覚えておけると、自分の人生にも役立てられるし、コーチングの際にも伝えられると良いこともあるのではと思った。
Posted by ブクログ
寓話と、そこから学べる教訓が分かりやすかったです。
一つの寓話から一つの教訓ではなく、別の視点から書かれているのがよかったです。
何度でも読み返したい本。
このような本は寓話を読んで、きっとこの部分がこのような教訓を言いたいんだろうなって考えながら読むとより面白いと感じました。
Posted by ブクログ
寓話はわかりやすくて、教訓が頭に入ってきやすいところが良い。
知っている話も多かったけど、あらためてインプットできたこともあって学びになった。
Posted by ブクログ
■読書背景 偶々、本屋を訪れた時に目についたので購入。様々な寓話とその教訓を知り、教養が身につくのではと思い読んだ。 ■感想 寓話とそこから考えられる教訓がセットで書かれているので頭に入りやすい。また、1つの寓話から1つの教訓というわけではなく、別角度からの教訓も書かれているので視野が広がる。 聞いたことのある話もあるが、百聞は一見に如かず。個人的には,「鶏コレラ・ワクチンの発見」と「一休和尚の遺言」の話が印象に残った。
Posted by ブクログ
・人間一人の力は決して無力ではない、微力なだけである。
・人は臆病であってもいけない。向こう見ずであってもいけない。その間の頂きにある勇気を持って進め。
・人生というのは固定的なものではなく流動的なものであるから、いつ幸福が不幸に、不幸が幸福に転じるか分からない。
・失ったものを数えるな。残っているものを数えよ。そして残ってるものに感謝し、それを最大限に活かそう。
Posted by ブクログ
・知ってる話からも知らない話からも気づきが得られる
・そのときの自分によって、具体的イメージができる話が違うのではないかと思う。
・笑い話やごもっともな話から、なるほどな〜と感じられるのは有難いことだ
・正しい教訓ことばかりではなく、「強く生きなさい」というのが1番だ、というのが印象的。
Posted by ブクログ
時折作者の思想が色濃くでている解説以外の文言に興ざめしなくもないが(笑)おもしろかった。寓話の解釈に正解はなく、人それぞれ。また、自分自身も読む時の気分や年齢によってまた得られる解釈は異なるのだろうと思う。
Posted by ブクログ
古今東西の寓話集、77編。
解説も付いて、分かりやすいですね。
・大きな岩と小さな岩
・ひばりの引っ越し
・エレベーターと鏡
・3人のレンガ職人
・西瓜泥棒
・百万分の一の命
・盲亀浮木
・空の茶碗
・2人の禅僧
・4人の妻
...などなど
どれも、なるほどと頷く話ばかり。
特に、「百万分の一の命」と「2人の禅僧」、「4人の妻」は、好きですね。
Posted by ブクログ
どこかで読んだことある話、初耳だけどよく分かる寓話集。
寓話は1つ1つが短くされていて最低限の部分のみなので、さくさく読み進められる。
寓話の言わんとすることについての著者の解釈は特に目新しい驚くべきことなどはない。生きていく上で知っておいた方がいいことばかりだけど、だからと言って全部その通りに生きるのは難しい。
今の自分にとってピンポイントでここが必要だな〜なんて思いながら日々を少しでも良い方向に進めるための考え方のヒントにしようと思う。
Posted by ブクログ
世界さまざまな寓話のうち気づきを著者が得られるとしてまとめた一冊。読み物としてはサッと流すのに良い。願わくば出典元も知りたかった。
問題に遭遇した時の対処の仕方には二つの方法がある。
一つは原因追求思考、もう一つは解決探索思考。
寓話にもそこからどのような気づきを得るかは人それぞれ。やるべきこと、気づくべきことをしっかりと汲み取らなければ寓話もただの小話として流れてしまう。
一休和尚の遺言、『なるようになる。心配するな』一大事を前にした時…なすべきことをなすのみ。
Posted by ブクログ
大きな岩と小さな岩と言う話があり、その教訓として「大きな岩を先に入れない限り、それが入る余地はその後二度とないと言うこと。」と問いかける場面があり、自分にとって大きな岩とは何かと言うことを考える大切さを説いていた。
また3人の煉瓦職人と言う様々な場面でよく例に出される嵐があった。結局ここで言いたい事は、人間の行為は必ず何かのために何かをすると言う構造を持ってると言う事。つまり目的と手段の連鎖があり、上位の目的が街の目的を決めてコントロールをしていると言うことを話としている。
Posted by ブクログ
古今東西、50を超える「寓話」を紹介し、そこから導かれる命題を解説する本。
寓話には非常に有名なものからマイナーなものまである。自分自身が知っていたのは10個ぐらいだった。
まさに「広く浅く」の本だと言える。
たしかにある教訓や命題が寓話(という名のよく練られた具体的エピソード)に紐付いているのでその納得感は一定あるが、そもそもの命題の内容が浅いので全体として軽薄なものになっている。
ただ、なるほどな。と感じたものも幾つかあった。著者の知識も広く、引用されている原書の知識もつくので、その点では有用な本だと思う。
「教訓は苦く、真理は激しいので、そのままでは食べられない。楽しい寓話で包み込むことで届けやすくなる。」本文引用
Posted by ブクログ
聞いたことのある話も多数ありましたが、語りたがれている話は本質的に何かを語り掛けるんだろうな。 色々な解釈があり勉強になる。 また何年後かに読んだら、解釈も変わるんだろうな
Posted by ブクログ
■大人のための77の寓話集。目次を見るとわかるが、15の切り口で分類されている。
■色々な読み方ができる。本の帯に記載があるが、家族に読み聞かせてもいいし、職場のスピーチの題材にしてもいいし、自分の処世術としてもいい。
■既に聞いたことがある寓話もいくつかあるが、そういう解釈の仕方もあるのかと知ったものもある。
■どこからもで読め始められる。一読の価値あり。