あらすじ
25年ぶりの親友との再会。TV出演した小夜子を見て連絡をとってきた女は、まるで別人のように変貌していた。うずまく疑念、そして……。表題作「会いたかった人」。他に男と女の妖しく美しい愛の行き着く果てを描く「倒錯の庭」、犬を飼い始めてからはじまる不運にみずからとりつかれていく男の物語「災厄の犬」を収録。静かな狂気を描くサイコ・サスペンス短編集。
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Posted by ブクログ
恐怖小説短編集。
会いたかった人
倒錯の庭
災厄の犬
3話。
巻末エッセイあり。
単行本は結城信孝が解説を書いている。
子供を生まないと誓い合った話。
恐すぎて結末が読めない。
Posted by ブクログ
人格としては作者さんのことがあまり好きではないのだけれど、読むものは面白い……
というか、人間の汚い分全体のホラーな感じの微妙な心地よさがあります。
人間――しかも、割と女のどろどろの部分にここまでフューチャーしたらこういう話になるのか……とまったく私が創造もしない話のオンパレードなので、それはそれで面白いなあ……と思ってはいます。
女のために罪を犯してしまう男とそれを嬉しいと思ってしまう女――
当たり前の生活をしていたはずの人間が、当たり前じゃなくなる一瞬。
そんな人間ホラーを読みたい人にはオススメです。
ちなみに、短編が集まったものなので、とてもよみやすいかとは思います。