あらすじ
「ストレッチ」×「メイクイット」×「インサイト」×「デッサン」
ストレッチ思考:高いゴールにチャレンジする
メイクイット思考:可能性を面白がる
インサイト思考:好奇心で掘り下げる
デッサン思考:あらゆる角度から考える
4つの思考を組み合わせて駆使すれば、「必ずできる。」
大きな挑戦、高い目標、新しい発想、難しい問題。
これらに直面したときに必要なのは、「必ずできる」という思いと思考法だ。
本書では、マッキンゼー日本支社で最も豊富なコンサルティング経験を有し、
若手の指導にもあたってきた著者が、「必ずできる」という前提で考えることを
起点とする論理的ポジティブ思考の方法を伝授する。
それは、英語の「プロヴォカティブ・シンキング」という考え方になるだろう。
「プロヴォカティブ」を辞書的に言うと、挑発的、刺激的といった意味になる。
英語圏のビジネスの世界では、企業の改革や変革、企業・創業に不可欠なキーワードとなっている。
否定的にならず、肯定から発想をふくらませる人を「彼女はプロヴォカティブシンカーだ」と言ったりする。
「必ずできる。」と考えることには5つの効果がある
・高い目標を達成する可能性が高まる
・問題解決の選択肢が広がる
・面白がりながら発想が広がる
・行動力が増す
・成長が加速する
本書では、精密機器メーカーの営業担当のA君、家庭用品メーカーの生産管理担当のB君、
IT企業の経理担当のC君、食品スーパー勤務のC君のいずれも30代前半のビジネスパーソンが、
4つの思考をどのように駆使して目標を設定し、課題を解決していくか、リアルにイメージできるケースも紹介している。
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Posted by ブクログ
必ずできる。
著:山梨 広一
「問題は山積み」「状況は厳しい」ではなく「だから、どうするのか?」ということが大切である。その問いへの著者の答えは、「必ずできる」という前提で考えることである。
本書は、「必ずできる」という前提で考えることを起点とする思考法について以下の6章により説明されている。
①必ずできると考える
②高いゴールにチャレンジする:ストレッチ思考
③可能性を面白がる:メイクイット思考
④好奇心で掘り下げる:インサイト思考
⑤あらゆる角度から考える:デッサン思考
⑥必ずできるという心と体の使い方
色々な困難なことに遭遇するのは立場が変わる前から同じである。しかし、向き合う時の心構えは大きく違う。無理だで終わるとそれは本当に無理になる。しかし、自分に大きな責任がある以上、「やらなければいけない」はもちろん根底にあるもののなぜか「できる」が心の奥底から沸々と湧いてきて実際にできることが多い。
それは行動を変える前に思考が変わったとも言える。やみくもにやらなければいけないからやるという発想ではマンパワーのみの対応に終わりそれは長続きもしない。ひとつひとつ逆算した積み上げと多くの理解を得ながらするそれとは短期的ではなく長期的な成果において雲泥の差が生じる。
100点はない。しかし間違っていない方向へ。そしてなるべく高得点を長い視点で取り続けることを念頭にやっていきたい。
Posted by ブクログ
フレームワークとマインドセットの両刀を使ったソリューションについて書かれた、ある意味ユニークな一冊。普通のフレームワークの本にはない、ほんのちょっとしたリアルなコツが散りばめられていて、そういうところが特に参考になった。読んで損はしない本だと思った。