あらすじ
2017年10月より放送のオリジナル青春アニメ『Just Because!』の原作小説。高校生活、残り3ヶ月。告げられない想い、受験や就職、将来への不安……消化するだけだった日々に淡い輝きが差す。
高校三年の冬。残りわずかとなった高校生活。このまま、なんとなく卒業していくのだと誰もが思っていた。突然、彼が帰ってくるまでは。中学の頃に一度は遠くの街へと引っ越した同級生。季節外れの転校生との再会は、「なんとなく」で終わろうとしていた彼らの気持ちに、小さなスタートの合図を響かせた――。2017年10~12月に放映となるテレビアニメの原作小説。湘南を舞台にした青春群像劇を、アニメのシリーズ構成・脚本を手掛けた鴨志田一が執筆。
※本書は「ダ・ヴィンチ」2017年10月号~12月号の連載に、書き下ろしを加えたものです。
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青春の思い出
内容はアニメそのまま。
作者は付き合い始めるまでの心情が描きたかったのかな。
他の小説も全部読んでいるから、そう解釈するけど、知らない読者は面白いって感じられるか疑問です。
Posted by ブクログ
どうして12話のアニメが約300ページの文庫本1冊で収まったんですか?というのが第一印象だった。
そうなるともちろんアニメの全シーンからさまざまな場所を削って端折らざるを得なくなるので、心に残る重要なセリフが別のタイミングに出てくるみたいなことが多々ある。このセリフをここにもってきて端折ってんのか!みたいな感動みたいなものを感じることがあるが(それを探すというのもこの小説の楽しみ方の一つなのかもしれない)、不自然さはなく、そこは小説の強みである心理描写によってぶつ切りにされたシーン同士を比較的なめらかに接続しているように感じた。
視点がアニメとは違った。アニメでは相馬と葉月との関係にも時間が大きく割かれているが、こちらでは瑛太と美緒の関係性にフォーカスが当てられていて、基本的には瑛太が主人公であるパートがおおく、ときたま美緒のパートが挟まるという形になっている。
Posted by ブクログ
泉瑛太
三学期だけ柏尾川高校に転校してきた。大学は推薦で「上叡大学」決まっている。父親の転勤で四年ぶりに福岡から神奈川に戻ってきた。美緒とは中学のときのクラスメイト。中学の頃から美緒の事が好きだった。誰にも言ってなかったが、陽斗にはバレていた。
夏目美緒
柏尾川高校三年生。元生徒会長。中学から相馬陽斗に片思いしてる。瑛太は中学時代のクラスメイト。姉の美奈が「翠山学院大学」を志望している。
相馬陽斗
瑛太の中学時代の親友。元野球部。高校卒業後は人工衛星関連に工場に就職する。葉月に告白したが、いったん断られたあと、お互いの生活が落ち着いたらという条件で逆告白された。
森川葉月
元吹奏楽部。引退後も部活の後輩の面倒を見ている。兵庫の女子大学に推薦をもらっている。
小宮恵那
二年生。部員が三人しかいない写真部所属。自由奔放な性格。瑛太を応援している。
乾依子
葉月とは友達で、陽斗と美緒とはクラスメイト。大学をスポーツ推薦で決めた元陸上部。
高橋早苗
美緒の友人。
佐藤真由子
美緒の友人。
鈴木桃花
美緒の友人。
夏目美奈
美緒の二つ年上の姉。
中嶋
福岡の高校で一緒だった仲のいい友人。一般受験で瑛太と同じ大学に合格し、こっちに来ている。