あらすじ
二年C組の問題の多さには、呆れますね――教頭の言葉が突き刺さる。また私のクラスの生徒が行方不明になった。これでもう四人だ。私はその失踪にあの子が関係しているのではないかと恐れている。宮田知江。ある時から急に暗い目をするようになった女生徒だ。私は彼女の目が恐い。でもそんなことは、これから始まる惨劇に比べれば些細なこと。なぜなら私は、夜の教室で生徒24人が死ぬ光景を目にすることになるのだから……。
イチゴミルク好きという著者が描く、一通のメールから始まる死の連鎖。
「リング」「らせん」の鈴木光司氏推薦――「この恐ろしさは、ねっとりしている 鈴木光司」
新しいホラーサスペンス「嫌ホラー」誕生。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
初めて担任となったクラスで、いじめが発生。いじめの被害者と直接的な加害者等数名を除く24名の生徒が自分のクラスで殺戮を広げ、自殺するという衝撃的な展開。描写はグロく、主人公に迫る謎の招待が生々しく表現され、読み手も慄く事必至。
これ程展開に引き込まれ、先が気になる本に出逢えたことに感謝です。主人公の奈保子をはじめ、いじめ被害者のともえ、ともえが参加したサークル、事件を追う刑事・野々村とその娘、それぞれのストーリが交錯する中で明かされる大量殺戮の真実、じわじわと迫りくる「何か」の恐怖、、、。
実際に読めばわかります。とても悍ましくも、何処か哀しい、復讐と後悔、怒りが押し寄せる展開を刮目すべきです。
Posted by ブクログ
そこそこ面白く読めたが、それだけだった。
悪魔の目に理屈をつけるのならもっと真剣に考えなければならないし、理屈抜きの不気味さや怖さを出したいのであればもっと不気味で怖くしなければならない。
最初の殺戮の場面はとても印象的でよかった、不思議にレンブラントの夜警を思い出した。
他にも、家に得体の知れない存在が帰ってくるとか、現代の家族の闇みたいなものをホラーに結びつけるやり方は面白いものがある。そこを、もっと膨らませることができたら、もっと面白くなると思う。今後に期待したい作家だなー。
Posted by ブクログ
うーん…なんか最後がかなり強引に綺麗にまとめようとしたなって感じ…。序盤はミステリー要素が強くてワクワクしたのに、中盤からがんがん人は死ぬしやりたい放題、出てくる人は性格終わっててみーんななんか嫌だし…。あと今何をしてるのかよくわからない場面もあった。てか窪寺死んでなかったっけ?野々村が鏡を破壊するシーンで取り押さえててめっちゃびっくりした。どういうことなの…???
とりあえず総評として微妙。序盤は良かったんだけどなぁ、という感じです。
追記 窪寺のこと調べたところ、どうやら誤記らしく、重版では修正されているようです。やっぱみんな気にしてたんだ…。
Posted by ブクログ
ミステリかと思ったらホラーだった…。
(確かに角川ホラーだったわ…)
24人もの生徒たちが一晩でお互い殺し合ったり自死した事件。
『悪魔の目』を持つ女子生徒を、クラス中、学年中が恐れて迫害しようとしていく。
どういう事件?なんで一晩で24人の高校生が?宮田知江とは?どういう結末を迎えるのかなと思ってたら、ほんとに『悪魔の目』でなんのどんでん返しもなにもなくただただ、物語りの結末を辿っていく感じだった…。
読みやすかったし、ホラーはあまり手に取ることがないから先を気にしながら読めたけど。
奈保子は偽善者だなと思うし野々村の存在意義がよくわからなかったし、このひとの他の作品はもういいかなという感じ。
Posted by ブクログ
凄惨さにインパクトがある作品。
タイトルから複雑怪奇なミステリを連想したが、謎を追うというよりも、事の顛末を固唾を飲みながら見守る感じだった。
残酷な描写が、吐き気にまでは至らない良い塩梅のグロさ。
Posted by ブクログ
背筋がゾクゾクするような恐怖だと思いきや、「グロいだなんて聞いてないよ!」なんて思いながら読みました(笑)
内容は良いと思います!
ただオチが少し弱く感じちゃいました。
グロすぎて私の感覚が麻痺してるのかも…。
実際ここまで酷いいじめやら虐待やら受けるなら、血祭りにしてやろうって私でも思っちゃいますよ。
現代の闇がたくさん散りばめられてましたね。
うーん....
序盤は物凄く面白くて
話に引き込まれましたが
後半にかけて話をてんこ盛りにしすぎた結果
一個一個の内容が
薄くなったなというイメージ...
正直に言って
残念感の強い作品でした。