あらすじ
髪飾りはどこに消えた!?
本と生き方を巡るささやかな冒険譚
小さな市立図書館の児童室に勤める司 蕭子(つかさ しょうこ)は、プライベートでは泣き虫で人見知り。
ある日、“司書子(シショコ)さん”と馴れ馴れしく蕭子を呼ぶ、“タンテイ”、こと、反田(たんだ)とともに、児童室で泣いていた女の子の髪飾りを探すことになるが……。
「本を開けばどこにだって行ける、でも現実の世界はわたしには広すぎる――」。
不器用な本の国の住人が、なけなしの勇気を胸に歩きはじめるハートウォーミングストーリー。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
ツイ友の冬木さんのご著書。ネタ出しにほんの少し関わっているので身内贔屓と言われそうだけど一ファンとして大好きなお話の書籍化。
カテゴリとしてはコージーミステリでいいかと思うんだけど、謎解きの過程で、広い想像の世界があるから大丈夫とばかりに現実では自分の目の届く範囲のことだけをきちんと整えて穏やかに暮らしたい司書子さんこと蕭子さんが、ご近所に住む(ただし小学校の学区が違うので幼馴染ではないら)タンテイさんこと反田さんと知り合ったのをきっかけにその目の届く範囲から手を引かれるようにまろび出てほんの少しテリトリーをひろげる流れがすごく好き。
だけれども。狭い世界で幸せに暮らすのではどうしていけないの、という司書子さんの思いはいつだって一般的な幸せに懐疑的な少女(と元少女)の胸をうつ。
Posted by ブクログ
司書子さんの天然具合が良い感じ。ワンコかわいいよ〜。タンテイさんは賑やかだね。がんばれ。
司書子さんの引っ込み思案なところとかはわかるけど、段々気持ちが変わっていっているのが見えてきていいね。自然と他の人たちと仲良くなっていけそう。
あと住んでる町なのに行ったことない店とかあるの、わかるな。つい同じ道ばかり行くし。
作中いろんな児童書が出てくるのだけど、うまくその時の感情と絡めてるなあ。児童書は詳しくないので知らないものもあったのだけど、説明見てると気になってくる。