あらすじ
「生きづらさ」を「生きやすさ」に変える「発想」というマジック
作家・森博嗣が伝授する万能の秘訣
「今、この本に出会えてよかった。」と、思える本との出会いは最近ありましたか?
あなたが大切にする人に、どうしても教えてあげたい本を何冊持っていますか?
言葉を使うこと、そして考え追究することを職業としてきた作家、森博嗣の思考と発想のエッセンスが凝縮された「あなた」のための一冊。
そして「あなたが大切にする人」のための一冊でもあります。
(以下本文より抜粋)
道は、歩かなければ行き着けない。道が人を運んでくれるのではない。人を歩かせるものは、道を見ている目、見えない先まで思いを馳せる頭、そして、一歩ずつ繰り返し交互に前に出る足である。
道の先にあるものは未知だ。なにかがありそうな気がする。この予感が、人を心を温める。温かいことが、すなわち生きている証拠だ。
したがって、行き着くことよりも、今歩いている状態にこそ価値がある。知識を得たことに価値があるのではなく、知ろうとする運動が、その人の価値を作っている。
たとえば、人生という道だって、行き着く先は「死」なののだ。死ぬことがこの道を歩く目的、価値ではないことくらい、きっと誰でもわかっているだろう。
(以下、目次より見出し一部抜粋)
道を探しているだけで良いのか?/時間の第一法則
兎が亀に負けるか?/思考の道筋/表通りか抜け道か
人生の道草/絆という幻想/精神論はノウハウではない
発想できる頭を持とう/目的達成に必要なもの
頭のダイエットをしよう/「発想」というマジック
映像で考える/思考と行動の両輪/トラブルがあるのが普通
神と理屈はだいたい同じ/仮説で切り開くフロンティア
理屈による説得は難しい/矛盾の活用/「死」について考えよう
まとめるな、まとまるな/「自分を信じろ」は正しいのか?
目標は転ばないこと/エラーが出ると嬉しくなる
装飾でなく本質を/言葉より数を見る/「甲斐」vs「やすい」
多数派か少数派か/落ち着かなくても良い/一所懸命より誠実さを
いつまでも子供でいたい/後悔する人は後悔したい人
未知こそが教養である/etc.
感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
森さんのエッセイを数冊読んでいると、感心するところと、反感をもつところがいろいろでてくる。
「絶対に私は勝つ」とか「俺は絶対に失敗しない」とか、そういうセリフをドラマ以外でもし本気で言う人間がいたら、あまり近づかない方がよろしいだろう。
これには同感。うさんくさい。
森さんは嫉妬したことがない。と書かれている。
これはちょっと違うなぁと感じました。
本人の行動では認識していないと思うので。森さんの奥さんに聞いてみたいかも。
Posted by ブクログ
⚫︎成功すると、そこに道ができるけど、それはほかの者が通っても同じような成功は辿り着けない。
⚫︎どこに問題があるのかといえば、それは「道を探そうという姿勢」にある。積極性は立派だが、自分の道というのは、探すのではなく、自分で築くものだからだ。
⚫︎空間ではなく時間に対する道を考えてみよう。時間を超えてつなげられるものがあるはずだからだ。自分の過去や未来に対しては、自分自身でつなげる必要がある。昨日のそれが明日のあれになる、というように、できるだけつなげたい。そうでないと、毎日が無駄になっていく気がする。なんとか自分の人生を意味のあるものにしたい、という欲求とは、つまりは、自分の時間的な道に対する憧れなのだ。