【感想・ネタバレ】もうひとつのドアのレビュー

あらすじ

母親に愛されずに育ち、今はひとり理不尽な借金を抱える十七歳の広海は、バイト先のパン屋に客として現れた少女・美生とその父親である三夜沢と知り合う。娘に冷たく見えた三夜沢に最初は反発を覚えるものの、彼の不器用な優しさに、大きくてあたたかい手に、与えられた「きみはこれからきっと幸せになれる」という言葉に、いつしか広海は生まれて初めての恋という感情を知る……。ピュアなオール書き下ろし!!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

 広海は親から疎まれ、母が亡くなった後は母の恋人であった男から、いわれのない借金の返済を求められていた。
 中卒の広海にはろくな仕事がなかったが、ただ働き、ただ借金を返すために生きる日々に虚しさを感じていた。
 そんなある日、勤め先のパン屋に現れた少女の世話を焼いたことで、少女の「家庭教師」として雇われることになる。
 少女の父親である三代沢が、最初は娘に冷たく当たっているように見えたけれど、それは不器用なだけだと気づき、同じやさしさを広海にも向けられたことで――

 すっごくすっごく切ない話でした。
 両親から愛されなかった広海が愛を知る話。
 別のところで作者さんがご自身のことを「金太郎飴作家」とおっしゃっていたのを見たんですが、「こんな切ない話が量産できることがすごい」と思いました。
 親に愛されてなかった少年の切なさとか、上を描くのがうまいなあと思っています。なんだか胸をかきむしりたくなる気持ちがいつもします。

 えちえち的な面では弱めですが、切ない話を読みたい方にはオススメします。

0
2023年11月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

良かったんだけど…受けが17歳…せめて二十歳になって結ばれてほしい…。

建築家やもめ×家族に恵まれないフリーター。
月村作品ここ何冊か読んだけど、虐待ものが多いのね?でも不幸な子が幸せになる過程は好きです。

しかしこの威圧感あるお父さま、折れることを知らんなぁ(笑)最初の受けに対する振る舞いがスルーされててモヤっとしたけど、不器用な優しさを持った包容力ある大人で中盤からはトキメキまくりました。

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2015年05月17日

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