あらすじ
知らない誰かの知らないドラマを能町みね子が(勝手に)リポート(つまりは盗み聞き)! 電車の中で、喫茶店やファーストフード店、井戸端会議で……どこの誰かは知らないけれどたまたま聞こえてきた気になる会話には計り知れないドラマがあった……!? 生々しい会話を集め、妄想し、ほくそえむ〈実録&妄想〉人間観察エッセイ。単行本未掲載だった新たなエッセイ15本を収録した文庫の電子版です。
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Posted by ブクログ
<内容紹介より>
電車の中、井戸端会議、喫茶店やファストフード店……どこの誰か知らないけれど、偶然に街角で出会った目が離せない人々のトークを飼って二リポート(つまり盗み聞き)!生々しい会話を集め、妄想し、ほくそえむ。そこには、計り知れないドラマが⁉単行本未掲載のエッセイ15本を新規収録の<実録&妄想>人間観察エッセイ。
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まったく、何も「学び」にはつながらない、くだらない本ではありますが、こういう作品は結構好きです。
日常生活を送っているうえで、ふと耳にした他人の会話が気になってしまうこと、というのは少なくないと思います。
そんな時に、聞こえてきた事柄の断片からその人の事情を想像したり、はたまた丸聞こえの会話内容にツッコミをいれてりしているエッセイ集です。
「上沼恵美子と宮川花子を足して2をかけたような」騒がしい熟年女性が登場したり、「捷(ショウ)」という名前のイケメンを「てへん に、"妻"を書きかけてやめて、 走っている」みたいな感じ、と表現するギャルが登場したり。
エッセイ一本いっぽんが短くも面白く、また他人を見下すような「毒」がなかったこともあり、楽しく読ませてもらいました。