あらすじ
六番区への昇格条件を満たし『奨励探索者』となったアリヒトたち。ここまで戦いづめだった一行は、ギルドの保養地で休息することに。しかし、その間にアリヒトを狙う『白夜旅団』の刺客の魔の手が迫っていて――。
※本作品の電子版には本編終了後にカドカワBOOKS『外れスキル「影が薄い」を持つギルド職員が、実は伝説の暗殺者』(著:ケンノジ)のお試し版が収録されています。
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Posted by ブクログ
働きづめのパーティがようやくバカンスに入る5巻である。
ギルドの保養地の使用権を得て、南国リゾート風の小島(の形を取った小型迷宮)でパーティは休日を満喫する……とはいかないのが、この物語らしいところだ。
この巻の進行は、前巻の流れで得た装備等の後処理から始まり、リゾートでの巨大ペンギンとの対決を挟んで、いよいよ白夜旅団との抗争の始まりが後半で描かれている。
旅団から派遣された刺客・シロネはプロローグでも(おそらくは加筆されて)描かれているが、パーティとしての安定を壊す彼女の罠は簡素な描写ながらなかなかえげつない。
狙われたフォーシーズンズの心理的な隙の付き方といい、なかなか良い敵役を担ってくれていた印象である。
やや詰め込みすぎな嫌いもあって、その辺も含めてこの巻は評価を星四つとしている。
なお、余談だが、カラーの絵を見た際に「あれ? なんか搭乗してる……。間違えて買ったかな……?」と一瞬戸惑ったのは、きっと私だけではないはず。
SF要素(っぽい何か)を孕んだシリーズではあるが、初見の折はとうとうロボット要素まで出現したかと戦々恐々としたものである。
うーん
本編が進み始めると面白いんだけど、日常会話のなかみが無さすぎて、あんまり読む気になれないのが、この作品の残念なところだな。
ひとまず次巻に続くお話なようで、どうなりますやら?