【感想・ネタバレ】熾天使の夏のレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ 2013年05月18日

矢吹シリーズ第0作って言われてる作品。

初期3部作読んだんで、そろそろいいかなぁと思って、読んでみた。

まったくミステリ色のない作品。シリーズ読んでなかったら、きっと読んでないかも……。

0
ネタバレ

Posted by ブクログ 2012年11月13日

 時代は全学共闘会議(全共闘)の終結から五年後。世界同時革命を目指し、リンチ事件の首謀者として逮捕され、刑期を終えて出所し、ひっそりと暮らしていた男に、かつての恋人から声がかかる。求めに応じ、かつての同志と再会した男は、同志から新たな革命運動への参加を求められ、男は、同志の革命思想を粉砕するために、...続きを読むあえて計画に乗ることにする。

 これは、矢吹駆がナディア・モガールと出会う前、「革命」という高みを目指し、「革命」に目が眩み身を焼かれ、地に堕ちた熾天使(イーカロス)の、再生の物語――。

 はっきり言って、これは推理小説ではなくハードボイルド小説、厳密には「革命」という名の観念に憑かれたテロリストを描いた小説である。だが、誰にでも現在があり、過去がある。推理小説ではなく、「矢吹駆」という「人間」に興味があるのであれば読んでほしい。これを読めば、今までとは違った観点から過去作品、特に『バイバイ、エンジェル』を捉えることになるだろう。

0

Posted by ブクログ 2010年11月21日

逆説を逆説で補完したらイチ、という考え方もありますよ
衝動を理念で補完したならそれは全能感というやつではないだろうか
学生運動家のなかには、全能感に酔いしれて無茶をした人もあったかもしれない

そういったものに対する批判者として、虚無の観念が浮かび上がってくるのだが
実際的な暴力・権力に対して、観念...続きを読むは太刀打ちできない
無力な批判者の「傲慢さ」に、主人公は怒る
そして・・・


まったく救いのない小説です
しかもこれは、長い戦いの始まりにすぎない

0

「小説」ランキング