あらすじ
現代――。あやかし達だって、悩みながらも一生懸命、生きています。
配置薬販売のニワトコ薬局No.1販売員の河野遥河(かわのはるか)は、容姿端麗、物腰柔らかで女性社員から大人気。だが大きな秘密がある。それは真の姿が「河童」だということ。
河野の顧客はクーラーで冷え症になった雪女や、ゲームにハマりドライアイになった山神など、現代病に悩む「物の怪」。河野は彼らに薬を届ける傍ら、悩みを聞いているのだが、口々に語られるのは人間との切なく悲しい過去で――。
くすっと笑えて、じーんと考えさせられる、現代を生きるあやかし達の物語。
※懸場帖……かけばちょう。配置薬の販売員が持つ台帳のこと。薬を置いてもらっている顧客情報が書かれている。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
思っていた展開と異なったけど、最終的にとても温かい気持ちで読み終えました。
妖怪が住みにくい世の中をこういう解釈もあるんだなぁと。
ここの妖怪さんたち、みんな幸せに過ごしてほしいものです。
ジャンルが男性向けライトノベルなのが何故なのかわからない。
あやかしと人間が同じ場所で上手く付き合いながら生活しているほのぼの系だと思う。
楽しめました。
Posted by ブクログ
かっこいいけど帽子を外すと円形脱毛・・・じゃないお皿がある河童の河野さんと配置薬の営業を回ることになり、そこから色んな妖怪と関わることになる話。
人間に忘れられてしまう点はどうしようもないとはいえ切なくなりますが、これからは楽しく過ごして欲しいです。