あらすじ
「……何度生まれ変わっても、僕はかならずあなたと出会い、そしてあなたに恋をする」
死んだ者の魂――幽霊と話をすることができる能力を持つ文は、夜な夜な町を歩き回り、双子の弟・葉をひき殺した犯人を探し求める。なかなか情報を得ることができないままに過ぎていく日々に焦りを感じる文。
日に日に存在が薄まっていく葉をこの世につなぎとめることができなくなりそうで、おびえつつもいま在る平穏を崩したくない。だがそれも、ある男性の幽霊の言葉で崩れ去ってしまう。
文を支えてきた克己も高校生になり、男として姿を見せ始めて――
「だから、僕がいるでしょう? あなたはただひと言言えばいいんです。僕に『助けて』ってね」
「一万年前から愛している」とプロポーズをしてくる小学生と清貧フリーターとの七年にわたる攻防と、ある奇跡&純愛ラブストーリー。
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もう、凄いとしか言えない…
ヒーローでもヒロインでもない他の人の視点から語られる事で深さが増していますねぇ… みんないい人… せつない、けど、どうしようもなくて、受け入れなければならなくて、でもストンと落ちるような真理みたいなことが書かれている気がしました。壮大なストーリー、本当に凄い!買って損無し、おすすめします!