【感想・ネタバレ】えほんのせかい こどものせかいのレビュー

あらすじ

ミッフィーとパディントンの訳者が贈る絵本入門

長年、児童文学の翻訳や研究をし、アメリカと日本の図書館で数多の子供たちと接してきた著者が、「子供が読書の楽しさを発見する為に大人は何を手助けできるか」という事を解説したロングセラー。
読み聞かせのコツや優れた絵本を選ぶポイントを示し、子供が喜んだベスト三十四冊も紹介。
子供の成長における絵本の役割を楽しく教えてくれる絵本ガイド。

【紹介されている絵本】
「ぐりとぐら」
「ぐるんぱのようちえん」
「三びきのやぎのがらがらどん」
「ちいさなうさこちゃん」
「てぶくろ」
「あおい目のこねこ」
「かいじゅうたちのいるところ」
「スーホの白い馬」
「ちいさいおうち」
他多数

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Posted by ブクログ

ネタバレ

忘れがちだけれど、子どもはこの世界に生まれてまだ間もなく、知識や経験が大人と比べて圧倒的に少ない。だからこそ、絵によって物語を「経験」することが大事だし、そのことを踏まえて気をつけるべきポイントがあることがわかった。

・物語を引き立てる読み方をすべき。たいていは、あっさりして簡素な方が物語に注意が行きやすい。
読み手が迫真の演技をすると、こどもは画面に集中できない。物語の世界で遊ばせてあげなくてはいけない。

・絵本を見て知識をつけようとするのではなく、物語の世界に入り込んで楽しむ方が大事。
おもしろいという感動によって心がそだってゆく。

・昔話は感情を表現するときに、抽象的な言葉ではなく、具体的で客観的な目に見える行動によってあらわし、聞き手に感情を起こさせるやり方をする。
主観的な言葉であらわされた作品や、会話で成り立っている作品よりも、そちらの方が子どもは、より感情に触れることができる。

・その子らしい読書の追求があるので、たとえ読む本にかたよりがあっても、子どもの本に対する興味を、距離をおいてゆったり見守ってあげるべき。
子どもと本の関係は個人的なもの。いわばプライバシーの問題。他人があまり無遠慮に立ち入るべきでない。

などなど…よかれと思ってやってしまいがちなことが注意点として書かれていて、読んでよかったなと思った。
大人ができることは、子どもとできるだけ良質な本が出会える機会をできるだけ多くことくらいだ。
一緒に楽しむ気持ちでやっていけたらいいな

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2022年09月13日

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