あらすじ
テクノロジーの進化は世界をどう動かしていくのか。次々に生まれる技術のうち、どれが有望でどれが廃れるのか。各分野を知り尽くした日経BP社の技術系専門誌・サイトの編集長が、テクノロジーの未来を展望する。
●「融合と再生」の今後を編集長が解説
・ぶつからないクルマ――高速道路や駐車場まで自動運転はこう進む
・ビッグデータが値段を決める――一人ひとりに合わせたプライシング
・デジタル化でお金が変わる――現金大国日本の行方
・止まらない心臓――心不全を防ぐ医療デバイス
・生物を利用した物質生産――「バイオエコノミー」時代の到来
・発電を極め、温暖化を止める――CO2の排出を抑え、回収・貯蓄へ
・老いる社会インフラを丸裸に――内部の損傷も可視化
・もはや仮想じゃない――他分野の問題解決に挑むVR・AR
・「つながる」ものづくり――ITとFAの融合で「賢い工場」を実現
・異分野と連携、変貌する建築技術――世界で進む技術革新を日本が追う
・人の五感を超える機械――新世代センサーやAIプロセッサー
●登場する技術の例
□人の再生
再生医療/癌を光らせるスプレー/体内病院(スマートナノマシン)/腸内細菌療法/
□車の再生
全固体電池/車載HUD(ヘッド・アップ・ディスプレー)/超高張力鋼板
□現場の再生
デジタルロジスティクス/農業ドローン/ドローンによる外壁点検/インフラロボット
□建設の再生
天井部材の地震対策/長周期地震動に対応した免震/トンネル高速掘進
□ITの再生
RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)/基板レス実装/ナノインプリント
感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
止まらない心臓
→カテーテル手術の増加?
プライシング
→保険系はスマホアプリ、金融系は会計ソフトでビッグデータ取得。個人がデータを売る時代へ。
自動運転車
→2018アウディ、2020日系でレベル3を予定
運転引き継ぎのため、運転者の状態把握技術も必要=ジェイテクトでステアリングを握っているかの検知技術
NVIDIA(回路情報がオープンソース)とトヨタの連携…デンソー・東芝連合に頼らない。またIntelも検討予定。
NVIDIAはサーバーに車両と同じ技術のGPU→サーバーで学習させたアルゴリズムをそのまま車両で動かせる、将来的にサーバーシェアも目論見
LiDAR…Valeo、豊田中研
キャッシュレス
→中国で主流のQRコード決済、ブロックチェーン利用の貿易金融や再保険、銀行のオープンAPI導入
バイオエコノミー
→セルロースナノファイバー(高強度、軽量)、藻類ジェット燃料、スパイバー(慶應大、小島プレス)、養蚕業や植物工場での蛋白質生産、スマートセルインダストリー
温暖化対策
→CO2回収・貯留、低炭素石炭火力発電、小水力発電、超臨界地熱発電、水素(常温常圧で運ぶ)
社会インフラの老朽化
→スマートインフラ管理とその輸出、レーザードローン測量、内部欠陥可視化、鉄からFRP(繊維強化プラスチック)へ
VR・AR(エンタメから産業界へ)
→エンジンや建築等の製品開発、医療分野のトレーニング、配達支援、ショッピング、広告、学習、観光
つながるものづくり
→IoT工場、協働ロボット(軽・薄・短・小)、金属3Dプリンタ、ARで操作性検証
建築技術
→高層木造ビル(CLTなどのマスティンバー…複数木材により強度を高めた集成材)、自己治癒コンクリート、3Dプリンタ利用、、屋内位置情報、炭素繊維素材による耐震補強、IoTやフリーアドレスによるオフィスビルデザイン
人の五感を超える機械
→車載センサーの対象物認識
→ニンテンドースイッチの触覚フィードバック
→空間ディスプレイ
→エッジ・クラウド双方のAIプロセッサ競争激化、AIの家事ロボットが10年以内に現実化?