【感想・ネタバレ】それを愛とは呼ばずのレビュー

あらすじ

妻を失った上に会社を追われ、故郷を離れた五十四歳の亮介。十年所属した芸能事務所をクビになった二十九歳の紗希。行き場を失った二人が東京の老舗キャバレーで出会ったのは運命だったのか――。再会した北海道で孤独に引き寄せられるように事件が起こる。そこにあったものは「愛」だったのか? 驚愕の結末が話題を呼んだ傑作サスペンス長編。

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K

ネタバレ 購入済み

ゾッとした

この年代の作者が好む、男性像や女性の醜さみたいなものがあると思う。ジャンルを確認せずに読んだので、読んだ後にしばらく背筋が冷え切っていた。ミステリーと呼ぶにはミステリーではなく、ホラーと呼ぶにはホラーでもなく。
ただただゾッとします。

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2018年03月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

普段ミステリーは手にしないけど、気になってた桜木紫乃さん初めまして本。全体的に暗くてどんよりした、いつ何が起こるかわからない空気感。それが作品全体に緊張感を与えてくれてる。

2人の視点から語られる形式だけど、あくまでそれぞれの視点で都合のいいところだけ語ってるから、ほんとのところはわからない部分も多い。
芸能界で活躍することを夢見ていた紗希。その真面目すぎる性格がゆえに苦しい思いもしてきたんだろうけど、かなりやばい。書かれてないだけで紗希はほかにも殺人や自殺のほう助をしてきてるんじゃないかと思ってしまう。しかもそれを「愛」と捉えてるあたり。捕まっても反省することはないだろうな。あくまで自分の信念は貫いてる。
亮介はひたすら翻弄される人生。女の力でのし上がり、女によって狂わされる。ある意味自分がないのかもしれないけど、不憫な役どころ。

ラストの展開に思わず「えっ」と声が出てしまった。おもしろかった。

0
2024年02月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ


次こそはと思い続けて芸能界に居続けたさき

凄腕経営者の妻を突然事故で亡くす亮介

どちらの置かれた立場も確かに苦しくて辛い
でもどうしても共感も出来ず、2人をまっすぐ見つめられない。

さきのその才能があったなら今までにもっと
いかせたはずと思ったり…でもそれは吉田プロや小木田の死があったからこそなのか。

幸福のまま死をと思う紗希がそれを愛と思うのは確かにそれは愛とは呼ばない。

0
2023年09月24日

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