【感想・ネタバレ】『あしたのジョー』と梶原一騎の奇跡のレビュー

あらすじ

『あしたのジョー』『タイガーマスク』『巨人の星』など、現在でもリスペクトされ続ける名作コミックの原作者・梶原一騎。数多くの作品で読者の心をつかんだ天才は、しかしその栄光の裏で影も引きずっていた。人間・梶原一騎に鋭く迫る傑作ノンフィクション。

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Posted by ブクログ

昭和の漫画原作者、梶原一騎の一代期。
私にとっては「空手バカ一代」が代表作。

コンプレックスをバネにした成功と破滅。繊細な一面を強調しすぎた感もあるが、一種の迫力をもって、長編に集中させられた。

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2024年09月03日

Posted by ブクログ

小学生の頃から読んでた作品で頻繁に見かけた名前。「原作者」って?と、当時は「漫画を描く人ではない??自分が今読んでいる漫画に実際にはどう携わっているのか?」等、疑問に感じながらも名前だけはしっかり認識してました。
本来ならレジェンドと崇められてもおかしくない程の功績を残したはずなのに「レジェンド」足り得ない負の伝説の数々。良くも悪くも「昭和」という時代の一角を担っている事には間違いない。
一言付け加えると本書は「あしたのジョー」の話ではないから「あしたのジョー」の逸話を期待をすると肩透かしにあいます。

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2023年02月04日

Posted by ブクログ

(01)
戦後のメディアの中で漫画がどのようなポジションにあったのかを知る上でも楽しく読むことができる.そこに梶原のようなエキセントリックな人物が関わっていたと知るだけでも心が熱くなる.作画と原作,月刊と週刊,少年誌と青年誌といった関係,昭和の出版業界(*02)の様相などもうかがい知ることができる.
梶原の主要な作品である「あしたのジョー」や「巨人の星」にも現れているが,戦後の家庭や家族のありようについて,梶原の生い立ちから晩年までの激動とともに読むのもよいだろう.「マイホーム」と「リング」(あるいは「スタジアム」)の対立と相互依存関係がどのように築かれていったかについて改めて考えさせられる.

(02)
プロレスや空手などの格闘技界,文学界やテレビ界などと梶原や彼の原作漫画がどのような距離にあったかという点で,1960年代に既にメディアミックス的な展開があり,文学では追いきれない加速力で漫画が走っていたことを告げている.

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2018年02月04日

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