あらすじ
スティーブ・ジョブズはなぜいつも黒のタートルネックなのか? 孫正義はなぜあんなに高額でM&Aをするのか? 「ファイナンス力」で質の高い意思決定を積み重ね、「とんでもない結果」を出せる人になるための、まったく新しいファイナンス入門。
ファイナンスとは―――
・巨大な敵に小さくても勝つ、番狂わせを起こす武器である
・企業のトップと話をするための言語である
・理想的な未来を選択していくことである
・不確実性を踏まえて予測することである
・皆が右を向いているときに一人左を向く能力である
意思決定とは―――
・日々連続的に行われるものである
・時間や労力といった資源を配分することである
・自分がしようとしている行動にどんな価値があるかを考え、
その価値が最大化する道をつねに選び続けることである
意思決定を伴わないファイナンスに価値はない。
ファイナンスを伴わない意思決定も同じである。
日々積み重ねていく1つひとつの意思決定の質を高めていくことで、
誰でも「とんでもない結果」を出すことができる。
「決断」と「選択」の質を高めるファイナンス入門。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
これからのビジネスパーソンに求められること。インパクトのある意思決定をし、それに対してきちんと責任を取ることなのです。あと数十年も経てばビジネスの世界ではこの1点しかビジネスパーソンには求められなくなると私は予想しています。
日本は資金もあり、良い技術もあり、優秀な経営者もたくさん存在しますが、あと一押しの意思決定能力が足りないばかりにチャンスを取りこぼしてしまうのです。
技術とお金をくっつけてビジネスを生み出すための意思決定や、人を動かせる意思決定を行うことのできる事業家が海外と比べ日本は圧倒的に不足しています。
ファイナンスは 数式でなくストーリー
ファイナンスはExcelでなく絵
ファイナンスは会議室でなくエレベータで行う
ファイナンスは科学ではなく芸術
ファイナンスは個人ではなくチームで学ぶ
これからの時代はいかに責任を取れるかということが評価される時代になってくるでしょう。
グロービスのMBAシリーズのファイナンス
私はファイナンスに詳しい会計士にはこれまであったことがありません。これは会計がベースに扱っている財務三表が過去のお金を捉えているのに対してファイナンスが未来のお金を対象にしているからでしょう
ただ、ファイナンスのプロフェッショナルを目指すには実は会計、税務、法務の知識は避けては通れません。
外部からサポートして初めて中長期的な未来の可能性まで考えるようになった
ファイナンスは実際のビジネスで使用してその結果を分析しさらに精度を上げていくことが重要
有価証券報告書でトレーニング。
勉強会を月に1回開き、情報を共有する
・ファイナンスは意思決定をするためのものである
・意思決定は日々連続的に行われるものであるため、ファイナンス力を磨いて意思決定力を高めると乗数効果的に成果が出る
・ファイナンスは時間価値を考慮している唯一の技術である
・AI 時代に残るのは意思決定をし、責任を負う仕事である
・過当な競争の中でさえも、より自由に、より自分らしく仕事をするため、あるいはより自分らしく生きていくためにファイナンスを学ぼう
Posted by ブクログ
人生は意思決定の連続であり誰もが意思決定者である。さらに今の不確実な時代に最適な意思決定をするためのスキルは必要。モノを値段(数値化)で比較したり、時間的価値も考慮するなど、ファイナンスを学ぶことで意思決定に必要な知識を得ることができる。
Posted by ブクログ
一般的なファイナンスの本とは異なる。
なんか、著者の成功哲学的なもののような気がした。
15歳で起業して成功した人なので、この思考法を習得することは大切かもしれない。
著者が最も伝えたかったこと
1.ファイナンスは意思決定のものである。
2.意思決定は日々連続的に行われるものであるため、ファイナンス力を磨いて意思決定力を高めると乗数効果的に成果がでる。
3.ファイナンスは時間価値を考慮している唯一の技術である。
4.AI時代に残るのは、意思決定をし、責任を負う仕事である。
5過当な競争の中でさえも、より自由に、より自分らしく仕事をするため、あるいはより自分らしく生きていくためにファイナンスを学ぼう。
ファイナンスの勉強法
・お勧めの勉強法は公認会計士試験
・オンラインサロン「ファイナンスの学校」
・最低でも簿記3級の知識は必要
(これはホリエモンも言っていたような気がする)
意思決定の精度を高める3つのフレーム
・不確実要素:できるだけ一次情報を探りとる。
・代替要素
・判断要素:この段階でこの条件が揃ったら、次の段階に進む。もし条件が揃ってなかったら変更、妥協を検討する。
Posted by ブクログ
ファイナンスが何故必要なのか、難しい計算式等を出さずに説明。入門書や、関心を持っている人へのフックとしては良本。
ファイナンスは意思決定をする為のもの、ファイナンス力を磨いて意思決定力を高めると、乗数効果的に成果がでる。ファイナンスは時間価値を考慮している唯一の技術であるetc. 等がポイントかな。
また、最低でも簿記三級レベルの知識は必要や、公認会計士試験の勉強が有効など、それなりの勉強が必要と述べている点は納得感もあり好感が持てる。
Posted by ブクログ
ビジネスで最も重要なことは「意思決定」その意思決定の基準となるのがファイナンスであるという本。
わらしべ長者の話を例にわかりやすく書かれているので、大学生で将来に向けて何か身に着けたいけどわからないな。という人向けにはいいかなって思った。
気に入ったことは
ファイナンスの本質はモノの値段を考えること
ファイナンス力を高める努力をしていない人は淘汰される時代になる
ファイナンスを学ぶことであられる最良のメリット=質の高い意思決定ができる
意思決定の精度を高める3るのフレーム(不確定要素・代替要素・判断要素)
これからの時代は、いかに責任が取れるかということが評価される時代になる
ファイアンスト会計学はお互いに補完する関係
Posted by ブクログ
「ファイナンス」という比較的新しめの概念である言葉の意味を著者は「わらしべ長者」などの例を使いとてもわかりやすく説明しています。
この頭の良さは、おそらく壮大な読書歴からくるものだと思うし、15歳で起業して成功している体験の裏打ちもあるようです。
本書で、気になった個所を少し。
戦う場所やポイントがずれていれば、課題解決をどれだけ頑張っても何も好転しない。(P40)
ファイナンスの定義:モノの値段を考え、意思決定をすること(第3章のまとめ)
フットボールチャート:コスト、マーケット、インカム各アプローチで導かれる最大値と最小値を棒グラフにしたもの(P148)は、利便性が高そう
ストックオプションは1995年にソニーが発行したのが初めての事例(P171)
エレベーターピッチ(30秒)で投資家に自分の事業の魅力を伝えるには
A 提供できる価値は何か
B 競合相手と異なる独自性がどこにあるのか
C 相手に意思決定してほしいことは何か
の3要素のうち、特にCが重要(P190)
マッキンゼーに戻らず、破産寸前の靴のEC事業に専念した田中祐輔氏の生きざま「自分が参画すれば、ロコンドがつぶれる確率を80%に下げられる」という理由で家族を説き伏せ、5年目に見事黒字化に成功(P193)
これは間違いなく良書ですし、若き優秀な日本人(著者)がここにもいましたね。(拍手)
Posted by ブクログ
質の高い意思決定を日々積み重ねることで、優位性を保っていく、というもの。そのために、ファイナンスが必要。
意思決定の精度を高めるフレームワークとしての「代替要素」「判断要素」「不確実要素」については参考になった。
特に判断要素の考え方はプロジェクトを進めるにあたって、必要な考え方であり、このポイントを関係者と合意できていれば物事が進みやすくなる。前提条件は当然変わっていくものなので、その場合に代替要素や不確実要素が活きてくる。
そのほかは、経済学と似たようなポイントが多いように感じる。機会費用がしっくり来る。この機会費用的な考え方の精度を高めるために、本書のファイナンスの能力が必要だという理解をした。