【感想・ネタバレ】三成の不思議なる条々のレビュー

あらすじ

たかが20万石の身代である石田三成が、なぜ西軍の大将として指揮をとったのか? 西軍、東軍、どちらに道理があったのか? 関ヶ原の合戦から30年、当時を知る人々を訪ね歩く町人がいた。『関ヶ原合戦大名衆振舞ノ子細』としてまとめられた一冊から浮かび上がる歴史の真相とは!? そして、敗軍の将・三成について、町人を使って調べさせた「さるお方」の思惑は!?

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Posted by ブクログ

関ヶ原の戦い&石田三成を描いた本としてはかなり構成が斬新で面白かった。三成が生きたその当時を描くのではなく、後世から振り返り新たな輪郭を浮き彫りにしていくという斬新な物語にいつのまにか惹き込まれていた。
何も知らない町人が厳命を受けて三成についての話を全国の当事者たちに訪ねて回る中で、次第に三成の人となりが浮かび上がってくる。
語り手も勝者や権力者でなく、様々な陣営のあらゆる立場の者たちだからこそ飾られてない関ヶ原の戦いの様子や石田三成の性格が語られるのが面白い展開である。

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2024年04月14日

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