あらすじ
「考える前に数えろ! 議論する前に数えろ!」ソフトバンク元社長室長の著者が、孫正義社長のもとで身につけたのは「問題を数値化して高速で解決する技術」。現実に起こっている事象を数値で把握し、それを分析して問題のありかと根本的な原因を探り、解決策を考えて実行したら、その結果をまた数値で把握・分析する。このサイクルをスピーディに回しながら、超高速で問題を解決していくのが、孫社長流の「数値化仕事術」。統計知識ゼロでも、Excelが苦手でも、新人&若手でもすぐ使えて、どんな仕事でも生産性が爆発的にアップする。しかも「数字は苦手で……」という人ほど効果大! 『会社や上司から「数字で(根拠を)示せ」「数字(成果)を出せ」などとプレッシャーをかけられ、ストレスを溜め込んでいる人も多いでしょう。でも、私が紹介するソフトバンク孫社長流の「数値化仕事術」は、それとはまったくの別物です。多くの日本企業で見られる「上から押し付けられる“受け身の数値化”」ではなく、「下が上を動かせるようになる“攻めの数値化”」と理解してください』(本書「はじめに」より)
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Posted by ブクログ
<どんな本?一言で紹介>
孫正義氏の側近で、数多くの大型プロジェクトに携わった三木氏がおくる、「数値化仕事術」。
<どんな人におすすめ?>
数字が苦手な人。
数字が重要とわかっていても、具体的な手法がわからない人。
仕事で、人を動かすための営業やプレゼンなどをしている人。
<読んだら、どんなことが分かるの?>
数字を使った問題解決ができる「攻めの数値化」で、目標達成や生産性向上ができる仕事術。
・難しい統計知識や高度なエクセルのスキルは不要
・数字は与えられるものではなく、自分で取りに行くもの
・数値化の目的は、「どうだったか」ではなく「どうするか」
・数値化のファーストステップは数える前に「分ける」
・数値化のゴールは、現実の問題を「数式で表す」
・数値化したら、あとはPDCAを高速で回し続ける
・最も重要な「5つの数字」
・問題解決に役立つ「データ分析・七つ道具」
・間違った数値化パターン
<日々の生活、仕事などに活かせるポイント>
1.ファーストステップは、種類別やジャンル別、「プロセス」で分ける
例えば、不動産仲介業の営業で、「毎月の契約数の目標に達していない」問題を抱えている場合、お客様と初めて会うところから契約を結ぶまでの間を、いくつかのプロセスに分ける。「ヒアリング」「物件案内」「条件交渉」「契約」と分けていけば、各ステップまで進んだ人数を計測できる。そして、もし物件案内から条件交渉に進む人数が少ないことが判明すれば、その間で何らかの問題が発生していると推測できる。
現在は様々なITツールが開発されており、誰もが低コストで簡単にデータを収集し、分析することができる。
そのような時代において、数字を上手く活用できる人と、勘や経験則に頼る人との間に致命的な差が生まれる。
2.失敗は早い段階ですべき
大切なのは、とにかく実行して「計画との差異」を知ることから。実行に移す前の数字は、どれだけ調査や分析を重ねても「予測値」の域を超えることは絶対にない。すばやく行動に移し、「実測値」を手に入れて、それをもとに修正を重ね、数値化の精度を高めていくことが望ましい。
例えば、販促キャンペーンで、広告の選択肢が3つあった場合、それぞれの予算を低く設定し、3つとも実施するべきだ。その後、それぞれの広告の費用対効果を計測し、本格的な予算を組めばよい。
3.サイコロは当たるまで振る
ビジネスで成功するためのカギは「当たるまでサイコロを振り続けること」である。
ソフトバンクが投資したヤフー、アリババ、そしてガンホーはいずれも大成功を収めている。しかしその背景には、1000社にのぼる企業への投資がある。大当たりを引くためには、ほとんどのベンチャー企業が生き残れないことを見越した上で、サイコロを振り続ける必要があるというわけだ。
しかし、数を打つにも資金が尽きてしまえばそこで終了だ。よって、どうすれば数を打ち続けられるか、知恵を絞ることも大切である。
例えば、ビジネスでの成功を「くじ箱から当たりを引く」と考えた場合。優先すべきなのは「当たりの多そうなくじ箱」を選び、成功確率を上げることだ。次に、「くじ一回当たりのコストを下げること」である。
営業職に置き換えると、「当たりの多そうなくじ箱」を探すことは、「購入確率の高そうな顧客を見極めること」。また、「くじ引きのコストを下げること」は、「その顧客にアプローチするための時間や労力を最小化すること」。
あとはくじを引き続ける、つまり、最良と考えられるアプローチをひたすら続けるのみ。
<感想>
読破に時間かかるかもしれないが、辞書のように使うことで、すさまじく仕事の成果が上がる予感しかしない。
知ったうえで、やるかやらないか。その二極化していく時代だと、しみじみ感じた。
Posted by ブクログ
数値化メタボに注意
→成果につながらない無駄な数値化を繰り返す
数値化することで初めて人は動き出せる
→やるべきことが具体化する
→優先順位も明確になる
→モチベーションが上がる
→アクションに繋がらなければ意味がない
優先順位をつける基準
→解決すると効果が大きいものから
→パレードの法則
攻めの数値化
→仕事での気づきや違和感を数字で裏付ける
→人の指示のデータ集めではない
数値化は未来を作るためのもの
→どうするか、までセット
数値化の最初の手順は、分けること
「(顧客数×顧客単価×残存期間)
-(顧客獲得コスト+顧客維持コスト)」
福利のパワー
Posted by ブクログ
<分析七つ道具>
①プロセス分析
プロセスに分解し、ボトルネックを確かめる
②散布図と単回帰分析
③重回帰分析
④パレード図分析
⑤T勘定
⑥差異分析
⑦LTV分析
<5つの数字>
①顧客数
②顧客単価
③残存期間(LTV)
④顧客獲得コスト
⑤顧客維持コスト
ソフトバンクの戦略の奇跡
①顧客数を増やす
②顧客単価を上げる
③顧客獲得コストと顧客維持コストを下げる
④LTVを延ばす
その他
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