【感想・ネタバレ】我が心は石にあらずのレビュー

あらすじ

会社のエリートで組合のリーダーだが、一方で妻子ある身で不毛な愛を続ける信藤。運動が緊迫するなか、女が妊娠し……五十年前の高度経済成長と政治の時代のなか、志の可能性を問う高橋文学の金字塔!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

 主人公近藤誠の内にある論理と感情、この二つに葛藤している姿が本作品の特色であり魅力である。人間にはある種の欲望を抱き、ゆえに苦しむことが多々ある。近藤は労働組合を率いて企業等の闘争に明け暮れる一方で、自分の妻ではない赤の他人の女に恋心を抱き、しかも、その女との間で子供を授かってしまう。このような状態が物語の後半まで続いていくが、近藤は最終的に自分の妻と娘がいる家庭を選んで、小説は終了する。

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2023年08月22日

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