【感想・ネタバレ】私たちは子どもに何ができるのか ― 非認知能力を育み、格差に挑むのレビュー

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Posted by ブクログ

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親として子供とどう関わるかの道筋を示してくれる良書。
最後の方は市民として国の在り方も変ってくると訴えており教育参考書感覚で購入した自分にとっては求める内容ではなかったため★4つとした。
しかし、序盤の子供と関わる親の対応や、行動に求められる正解を実例(研究結果)を元に語ってくれているため参考になった。
実践として、毎日、夫婦お互いが子供と接する中で良かった行動・言動を客観的に評価し褒め合う習慣を作ることにした。
どうしても、お互いに反面教師の部分「ああなっちゃダメよ」と子供に教えてしまいそうになるが、そういった親の行動は百害あって一利なしだと読んでいて学ぶことができた。

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2023年03月06日

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エデュケアは一種の投資である。では、日本という社会は一体何に投資をしているのか?
若者の非行は、理性とかけ離れた感情や精神やホルモンの影響を受けている。すなわち、罪を重くしても、非行を防ぐ効果は薄い。逆に、生徒が自ら自生の力を発達させようとする状況や仕組みを作ることに重点を置いたほうが効果は高い。テストの点数にインセンティブを与えても、効果は薄い。むしろ、時には遊びや楽しいという感覚さえも、報酬は「仕事」に変えてしまい、モチベーションをなくさせてしまう。
添削やフィードバックのコメント、教室の雰囲気を変えることで十分教育は変化する。

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2022年07月18日

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先輩の先生から教えていただき読んだ。
目で見えない非認知能力の大切さや育て方についてとても参考になる一冊であった。

・非認知能力を高めるのに働きかけるべき場所は、環境である。
・3歳未満の時期こそが、発達を促す絶好のチャンス
・小さな子の言動に安定した反応をすることは小さな学習にもつながり、大切な行為である。
☆学習のための積み木
・子どもの問題行動は、ストレス反応システムの調整ができてないから起こる。
ギリできる有能感、自分がやりたいからやる自律感、期待されているという関係性の3つが内発的動機を生むために必要。
・粘り強く積極的なしなやかな心を作るには、関連する新聞の記事読ませることも有効。

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2021年09月07日

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子供が将来成功するためには何をすべきなのか、をテーマにした本。成功の定義は「所得が多い職業について、犯罪を侵さない品行方正な人になる」ことかな。
成功のためには非認知能力―自律性、有能感、関係性を育むこととのこと。じゃあ具体的に何をすれば良いのか?となるけれど、全ての子供に共通する手法はないため、そこは明示されてない。ただ、教育現場の実績から手法のエッセンスを読みといていく。
アメリカが原本なので、日本の教育現場と状況が異なり、ピンとこないところはある。でも大変参考になる本。

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2021年05月30日

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非認知能力を育てるには子供に能力を与えるのではなく、環境をつくってあげるという視点に立って考えられること、学びは子供たちで学び合わせることの重要性などを学んだ。

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2021年12月14日

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子育てするにあたって、どんなことを心に留めておくべきか学びたいと思って手に取った。

非認知能力がその後の教育や人生に重要な影響をもっており、非認知能力は子どもを取り巻く環境によって育まれるものである。子どもの働きかけに対して親や周りの人がどのように反応するか、子どもに関心を寄せ積極的に関わろうとするか、といったことが非認知能力の形成に影響を与える。特に幼児期(3歳まで)を大人との温かいやりとりが成立する環境で過ごすことが大きな意味をもつ。
帰属意識をもてる環境で、自立性、有能感、関係性を経験できることが、よい学習習慣を身につけるために必要。

本書では、低所得層の子どもたちの教育を成功させるために必要な政策等の取り組みについて議論されているが、低所得層の子どもの教育に限らず、幼少期の子どもと接するにあたって、(当たり前のことではあるが)心に留めておくべきことについて記載されている。

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2021年10月21日

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【総評】
「自律性・有能感・関係性」がモチベーションの基礎。
非認知スキルやグリッドは個別のスキルと言うよりかは環境に左右される部分も大きい。そういう教室の雰囲気を作ることが大事。
⇒4つの信念
1. 学校への所属意識
2.能力が努力によって伸びる
3.成功させることができる
4.この学習は私にとって価値がある
⇒これらを達成させるために教師が使える道具が人間関係と学習指導だ
Deeper Learning

・「自律性・有能感・関係性」が肝、生徒が教室で自分で選んでやってるという実感を持ちつつ、ちょうどよい難しさのタスクを完遂し、教師から価値を認められ尊重されるときにモチベーションが上がる。にもかかわらず多くの学校は、行動主義を重視して、自己決定論を軽視している
・数学などの教科に先立って、非認知スキル(自制心や心理的安全等)こそがその土台となり重要だ。
・非認知スキルを教えるのは数学などのようにそれ自体を教えるのではなく、
・非認知スキルは、環境が大事。特に周りの大人達が子供がストレスを受けてるときにHow対応するかだ。
・影響しているのは短期的な出来事ではなく、中長期的な環境だ
・影響が大きいのはネグレクトだ。だが、適度なネグレクト(※いつも自分が中心でないと気づき、自分で遊ぶことを覚えるのは大事)
・影響は6歳未満、3歳未満のが大きいからこの時期が大事。
・米国の事例だと、子供とのやり取りを増やしましょうというアドバイスが一番効果があった⇒1歳までに愛着を形成することが重要。子供の心理的安全大尉を作ってあげる。
・親が正しい行動をしたことを録画しておいて褒めることが大事
・学習のための積み木をまず形成スべし。(好奇心や学業への粘り、グリッドなどの工事の非認知能力はまず土帯となるような自己認識機能や人間関係を作る能力が発達していないとだめで、その根幹は愛着や自制心、ストレス管理する能力だ)

・子どもたちの基礎的な能力評価を学習と統合して考えるのが大事。これらは学習するための道具、学ぶための言語のような存在
・バツは無意味なことが多い。なぜなら罰が有効なのは、合理的判断をしていることを前提としてるが、そもそもそれができていないことが多い。
・非認知スキルやグリッドは個別のスキルと言うよりかは環境に左右される部分も大きい。そういう教室の雰囲気を作ることが大事。
・項目21ではむしろ日本の教育が、かんたんなドリルではなく実践が多いとして紹介されている

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2021年05月03日

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