あらすじ
家族を事故で失い、自身も足を負傷したマリアンジュは幼馴染の騎士、クリストフの説得で歩行訓練と謎の襲撃者を避けるため彼の屋敷に移る事に。一時的な同居のはずなのに、クリストフは彼女を婚約者扱いし結婚を迫る。将来有望な彼に傷の残る自分は相応しくないと彼女はためらうが、クリストフは引かない。「愛している。諦めて私のものになって」甘く愛され悦びを感じ始めるマリアンジュ。だが家族の事故が何者かの陰謀だと知り!?
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作家さん買いです。
けっこう古い作品ですが、そんなことは全然感じさせないお話でした。
健康だけが取り柄と思ってる女性が障害を負い、回復へ向かっていく中で恋を成就させていくお話。
叔父一家の恐ろしさといったらありませんでしたが、クリスの事情が色々うまいことからんで絶妙なこじれ具合でした。
体が不自由になったことでアンジュが感じるいろんなことが、体が不自由な私には共感の嵐でした。
すごく丁寧にその心理が描かれていてよかったです。
クリスが恋に落ちた瞬間も読んでみたかったなぁと思いつつ、それがないのもわざとなのかなと思いました。
読者に考えさせてくれる作品、とってもよかったです。