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Posted by ブクログ
有って欲しい過去を生み出すために、なんどもパドルを繰り返す。そこに生死の問題が絡んできた時に、ヒロインとの別れが避けられないものとなる。友情や家族は失わなかったけれど。オールイン。
Posted by ブクログ
中3の次男に面白いから読んで、と勧められて読みました。最初から少しずつ違和感が重なっていき、あれ車は?担任は?となっていきました。パドルの謎が分かってから一気に加速、最後まで結局一日で読んでました。爽やかなファンタジーという感じでしょうか。
Posted by ブクログ
青春×SF風ファンタジー×謎めいたヒロイン、といういかにも最近流行りの設定。しかし「パドル」で細部が二転三転する仕掛けがミソ。さりげなく登場する人や事物の中に、本来存在しなかったもの=「パドル」の産物がこっそり紛れています。アイデアのユニークさもさることながら、泣かせるラストへの鮮やかな着地、お見事でした。
文章もラノベ的な中二っぽさはなく、スッキリしていて好印象。次回作に期待します。
ラストのなぜ?で大きく減点
あのラストはやはり納得できません。
「パドル」はいわばチート能力。
なのにどうして主人公もヒロインもああいう道を選んだのか?
パドルの能力を使えばもっとできることがあったでしょう?
校舎を解体されないようにするとか、時間を引き延ばすとか。
その上でどうすれば誰も傷つかないような世界を構築することができるかをじっくり考えて、
成功するまで何度も実行してみることができたでしょう。
なのにそういうことはまったくしない。可能性があるのにしない。しない理由も弱くて納得できない。
特にヒロインの少女からすると死を選ぶも同然。なのにあまりに達観し過ぎている。主人公も同じく。
ああいう結末を自分たちで選ぶのならかなりの理由、理屈が必要。こうするしか他に道がないんだという理由付けが必要。
でもそれがない。少なくとも納得できるほどの理由も理屈もない。そりゃ「え?そんな簡単にそんな道を選ぶの?」となりますよ。
全体的には秀逸。ラストの結末以外には欠点がないと言っていいです。
それが故にラストの欠陥が大きく目立つ結果になって大減点となってしまいました。