【感想・ネタバレ】母さん、ごめん。 50代独身男の介護奮闘記のレビュー

あらすじ

ある日、母が認知症を発症した――。息子(50代独身男)は戸惑い、狼狽する。
母と息子。たった2人の奮闘記が始まる。男一匹、ガチンコで認知症の母と向き合った。

本書を執筆したのは、科学ジャーナリストの松浦晋也です。
男性、50代。実家に母と同居しながら、気ままな独身生活がこの先も続くと信じていました。
ところが、人生を謳歌していたはずの母親が認知症を患います。
母の様子がおかしいと気がついたのは、「預金通帳が見つからない」と言いだした時のこと。
誰だって、自分が確立した生活を崩したくないもの。様子がおかしいと認めなければ、それは現実にはなりません。
そんな甘い意識から見逃した母の老いの兆候は、やがてとんでもない事態につながっていきます。
初動の遅れ、事態認識の甘さ、知識、リソースの不足…。
認知症の親の介護について描かれたノンフィクションストーリーはたくさんありますが、
「50代・独身・男性」が1人で母の介護に向き合うケースはまれでしょう。
認知症・母の介護を赤裸々かつペーソスと共に描いたノンフィクションストーリー。是非、ご覧くだい。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

必読。なんだが。男の人は、なんというか、無神経が取り柄なところがあるなあ。
感想書けるようになったら書くこと。

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2018年01月25日

Posted by ブクログ

ネタバレ

50代独身の筆者による母の介護記録。はっきりと「介護敗戦」と述べており、介護の厳しい現実を目の当たりにしたんだろうと思い、後学のために手に取る。

帯の文章に早速惹かれる。
→合理的かつ論理的な世界で働いてきた筆者が思い知るのは、「"男の子"が母の介護を行うことの難しさ」だった

(介護は)「子供が,家族が頑張ればできるというものでは絶対にない」「介護は事業だ」

公的介護サービスの本質は被介護者のケアはもちろんだが,介護者の社会生活の維持という側面も大きそう.デイサービスでほんの数時間という自分の時間を得た筆者の喜びたるや.

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"「事実を受け入れることができず、対策に反対し、抵抗する」という母の姿勢は、この後ことあることに現れて、私を苦しめることとなった。良かれと思ってしたことが本人から激烈な態度で拒否される−私にとって、介護に関する苦しみの半分は介護される母本人による拒否と抵抗であった−"

・介護用品などのハードウェアの準備、介護方法などのソフトウェアの準備

認知機能が衰えた高齢者はサブスクビジネスの学校のカモ→白髪染め、健康食品、サプリ..
→入口はテレビの通販番組
テレビの通販番組はこうやって儲けるのか...関心

アンガーマネジメント
→人間が衝動的になるのは数秒→6秒待つ。
→イライラは文字に起こして点数化。客観視

"介護をやり遂げるには「公的介護制度をいかに上手に使い倒すか」という戦略性が必須だった。"

・アルツハイマー病:
 感情抑制が効かなかうなると言う性格の変化

・親孝行は親が認知症になる前にすべし.認知症になった
ら生活を支えることが親孝行になり楽しいことや嬉しいことを組んでも本人に届くとは限らず,悲しい結果になることも

・代替医療
 薬機法をくぐり抜ける.筆者曰く有害無益な商売.
例:病に効用があったかのような体験談を載せ,最後に「個人の感想です」と逃げの一言.
「自然由来」「副作用がない」「穏やかな効き目」と耳当たりのいい宣伝文句

・認知症の人へのいいお見舞い→お金.
一般人が手を出せる代替医療品は困りもの.必要なものは本人んや介護者が一番知っている.「同情するなら金をくれ」の世界

・宇宙飛行士は最大七時間に及ぶ船外活動でオムツをつける.ちなみに高齢者用おむつはリハビリパンツというらしい.

・下の汚れには塩素系漂白剤

・介護の世界では「説得」という言葉は使わない.「誘導する」という.

・コストを下げて美味しいと思わせる料理を作る方法
 調味料の手を抜く
 味を濃くする
 →マクドナルドじゃん..

・「玄関に求人ポスターが貼ったままの小規模多機能型居宅介護施設」→文章としていい表現だな.「人がいない」と直接書かない表現.

・特別養護老人ホームー> 要介護3以上

・グループホーム「入居費用は母の年金全額に加え兄弟三人が月々1.5万円」

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2022年11月19日

Posted by ブクログ

ネタバレ

2014年、要介護認定(1-5)の方が、430万。そして255万人を超える方が、自宅で介護をされている。認知症の有無は別として。

第1章にあるように、介護敗戦記です。”介護”にそもそも勝てる訳がありません。常に後悔と屈辱と反省と悲しみ、そして憎しみ。
主人公の介護者は、職業上、比較的時間を融通できるため、自分で無理をされたのでしょうか。無理をするつもりはなかったのでしょうが、結果的に、疲れ切ってしまわれた。「身内の介護は、どうしても限界があって…」が残ります。

もし、主人公が、兄弟なし独身で会社員だったら、と考えると、恐ろしいです。もっと早く追い詰められたのでしょうか、あるいは、ケアマネの支援をもっと早く受けられたのでしょうか。

過去には、要介護2で施設に受け入れられたのが、現在は要介護3とか。今後、要介護3でも、受け入れられなくなることも考えられるかも。

よく、ピンピンコロリと生きたいと聞く。しかし、実際は、ネンネンコロリの方が多い。本書でも、お父様とお母様のお姿を対比されているけど、複雑な気持ちです。

そして、我が身は……。

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2022年02月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

これは身につまされる。
きっと日本全国どこにでもあり、そしてこれから起こりえることで、自分の身にもかなりの確率でありうることだと思うから...

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2018年11月06日

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