あらすじ
2012年、パソコンを乗っ取られた人々が、遠隔操作で飛行機の爆破予告や小学校の襲撃予告などを書いたことにされ、うち4人が誤認逮捕されるという事件が起きた。この通称「PC遠隔操作事件」の犯人・片山祐輔は、そもそもなぜ一文の得にもならないこのような事件を引き起こさなければならなかったのか? なぜ警察・検察・メディアは、片山の情報発信にミスリードされ続けたのか? 読んだ人の腹にズシンとくる、560ページ52万字。
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Posted by ブクログ
風化同然の当事件に様々な課題を見出して、このタイミングでの出版は評価に値するかと。
ただ、同じことの繰り返しは、本は戻って確認できる媒体なので、勘弁して欲しいものです。
片山氏が精神科を受診していたようですが、精神科医の存在意義に疑問を感じました。
検察、警察、裁判所、マスコミとみんなノーリスクだからやり放題なんですよね。野球で例えると、攻撃時は三振無し、守備時は四死球無しな感じで。
「社会的制裁」として量刑算定に斟酌するほどなのに、無罪判決時になんの賠償責任も無いのが通例ですし。
で、こんな刑事司法を放置する国会議員にどれほどの存在価値があるのかと。
ちょっと調べたら、村木厚子氏の証拠捏造事件の量刑があまりに軽いのに怒りを感じましたよ。