【感想・ネタバレ】横須賀ブロークンアロー : 上のレビュー

あらすじ

「小説推理」で62回にわたり連載されたエンターテインメントが文庫オリジナルで登場!「ブロークンアロー」とは重大な核兵器の事故のことを指す米軍の符牒。――福島から高校卒業と同時に上京し、今は横須賀で車両整備の仕事をする28歳の江井(えねい)徹は横須賀の地下壕で旧日本軍の戦闘機の破片を拾う。それがネットオークションで高値で落札されたことから、俄然「お宝探し」に興味を持つ。しかし、江井は気付いていなかった。それがどんなに危険なことかを。立ち入り禁止区域の周辺をうろつく江井を、正体不明の連中が襲い始める。当初は警告ふうだったものが、次第に過激になり――。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

山田深夜『横須賀ブロークンアロー(上)』双葉文庫。

久し振りに読む山田深夜。上下巻で1,400ページを超える大作。

横須賀とその周辺を舞台に描かれる国家最高機密と捻くれた男たちの生き様。警視庁公安部の石渡秋彦が剛の捻くれ男なら、バス整備士の江井徹は軟の捻くれ男。上巻では二人の捻くれ男の背景が各々描かれるが、それが次第に交わり、二人の近辺に危険が迫る。

冗長過ぎて、ページを読み進んだ割りにはストーリーは余り進まない。また、冗長過ぎるが故に、公安の石渡秋彦を引き抜き工作が今一つ納得出来ない、石渡がバイク技術を習得する課程は詳細に描かれているのに対して諜報技術を習得する課程には殆んど触れられていない、など細部に粗さが目立った。

0
2017年05月13日

「小説」ランキング