あらすじ
“失恋した傷は恋愛で癒すしかない”という周囲の気遣いで、大学時代の同級生と別れた私は、次の恋人と知り合うが、仕事優先の彼の振る舞いに、別れを決意した。 同じように悩みを抱えるOLの桂子に身内のような愛情を感じる私は、自身の少ない恋愛経験を語る。 証券会社でお互い投資家として出会ったという“カレチ”と桂子。親子ほど年の離れた男女の恋の駆け引きが始まる――。
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
夫は出張が多く1人でいることの多い「私」の友人・桂子は大変な美人。その桂子が恋をした相手は父親ほどの年の離れた人で、彼氏のようであり父親のようでもあることから「カレチ」と呼んでいる。桂子は度々カレチについて語るがそのカレチからは常に肉体関係を拒まれている。そんな2人はギリシャ旅行に出かけ、桂子にはフィルという新たな男性の影が。桂子の恋の行方も気になるが、実は彼女に影響され、耐えるばかりの「私」の夫婦関係にも影響を与えていた面白さがある。最後のカレチの告白もジワジワくる。これだから大人の恋愛はおもしろい。
Posted by ブクログ
楽しくなっちゃった。ハッピーエンド、気楽に読める恋愛小説っていうのもいいな。止まない雨はない。下がったら上がる、上がったら下がる。いい時も悪い時も満喫することができる人とできない人がいるのよね~。どっちが幸せということではなく、そういうものだということ。
Posted by ブクログ
楊逸といえば一時話題になっていたので読んでみた。
しかし、序盤からあまり惹かれる点がないまま、さらっと読み終えてしまった。
「カレチ」という言葉に私が拒絶したくなったのも惹かれなかった要因のひとつだけど、気になったのは
人物描写の掘り下げの甘さ。
パート主婦をしている地味な主人公と奔放に生きる派手な友人という組み合わせがありきたりにしか思えなかったのだ。
こうした組み合わせはこれまであらゆるフィクションでごまんと描かれてきた。
だからこそ、ちょっとした行動や心理描写で「地味」や「派手」といった大雑把な言葉では捉えきれない登場人物の内面を読んでみたかった。