【感想・ネタバレ】来福の家のレビュー

あらすじ

中国語を学ぶ日本人恋人に、自身を揺るがされる在日台湾人女性…第33回すばる文学賞佳作受賞の「好去好来歌」と「来福の家」収録。台湾、中国、そして日本。3つの言語が織りなす初めての快感――。在日台湾人の著者が解き放つ新しい文学!!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

2009年すばる文学賞佳作。両親が台湾人で、3歳から日本で育った著者が書いた、ほぼ自身と同じ境遇の女性が主人公の話。日本語と台湾語と中国語が途中に入り混じり、主人公の両親、祖母の話、今の恋人との話と行ったり来たりして読みづらいところもあったけれど、根底に流れている温かさ、みたいなところがよかった。

表題作が後半に収められているけれど、こっちは更にストーリーがなかったけれど、まあ、明るい光に満ち溢れていて、なるほど〜、言葉は音かと思いながらさーっと読んだ。

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2013年12月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

 新井良二さんの装画がすてき。

 いっしょに収録された「好去好来歌」のほうが残った。
 主人公は三歳のときに台湾から日本へやってきたが、母親は日本語を話せない。
そんななかで自分が何人かと考えてみても、日本にいれば台湾人で
台湾へ行けば日本人になる。
 どんな居心地なのだろう。
 中国語をおりまぜながらうまく描いている。

0
2013年01月20日

Posted by ブクログ

ネタバレ

台湾生まれ、日本育ちの楊縁珠

台湾語と中国語と日本語に囲まれて育った彼女は日本語を話し
見た目も日本人と変わらないけれど、名前も国籍も、日本ではない。

日本人の恋人との関係、日本語があまりうまくない母と
祖国が二つある少女の多感な心の行方。

好奇の目で見られたり、名前を必要以上に指摘されたり
自分がいったい何人なのか、わからなくなる感覚かな?

そんなに気にすることはないだろうとか軽く思ったりもするけれど
本人にとっては大事なことだよね。

ひとつの場面にとらわれずに
今も過去も織り交ぜて話が作られている。
意外と読むのに時間がかかった)^o^(

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2012年08月19日

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