あらすじ
年間20万組超が離婚する現代――。ある日、子どもたちと会えなくなってしまった父親が急増している。彼らはなぜ子どもに会えなくなったのか? 男たちが歩むそれぞれの人生を、自身も当事者であるライターが描く。別れてから現在までのこの2年半の間にお会いした当事者の方々。彼らの声を集めたのが、この本である。本のタイトルを『わが子に会えない』としたが、今は会えている人、再び会えなくなった人も証言者に含めている。子どもに会えなくなった男たちとはいったいどのような人なのか。別れに至るまでにどのように出会い、子どもをつくり、そして別れたのか。そして別れた後、どんなことを思い、どのような人生を歩んでいるのか。善悪では計りきれない多くの人生、つまりはより多くの視座を伝えることで、“会えない”という現象に可能な限り接近したいと思っている。(本書「プロローグ」より)。『僕の見た「大日本帝国」』、『本で床は抜けるのか』の著者による最新作!
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Posted by ブクログ
自分にも関わりのある問題であるため、前のめりで興味が尽きず一気に読み終えた。自分の問題を差し引いたとしてもドラマ性が高く、言葉にするのは気が引けるが凄く面白い。
痴漢冤罪のようにDV冤罪が悪用されており、客観的にDVを判断することなく措置がなされることが大問題だ。そして悪徳弁護士とDVシェルターの運営がグルになっていることも指摘されていて、もっと周知されるべき問題であった。
そして子供を父親から引き離す母親、父親が歩み寄ろうとしても取り決めを反故にしてやろうと思っている相手には何を言っても無意味であることが他人事ながら身に染みる。そこに弁護士がグルで焚きつけてもおり、法治国家として由々しき問題だ。
この世の地獄を垣間見るような内容であった。