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Posted by ブクログ
本書は、主に北海道の土地が多く中国に買い取られていること、長崎の対馬の土地が多く韓国に買い取られていることなどを、実地に足を運んで地域の住民に取材したり、日本の土地が海外に買い取られていく(本書によると買い取られた土地は使途不明で取材もお断りの何のために買い取られた土地なのかわからないものも多いとのこと)ことに危機感を持つ議員・元議員ら、土地が買い取られている地域の役所などへの取材、そして取材で得られたデータをもとに書かれている。
他の方が感想に書かれているように、著者の文章は感情的になっている面も見られるし、陰謀論では?気にしすぎなのでは?と思いたくなる内容ではあるが、本書刊行から5年経つ今、実際中国のウイグルの、戦争を経ずして支配・民族浄化され続けて中国政府がシラを切っている恐ろしさを様々な書籍で読んでいると、日本も他人事ではないと思わされる。
ロシアもウクライナを自国の領土にするべく戦争・虐殺を行なっているわけだし…
実質尖閣諸島などが他国に渡っているのも確かだし…(この辺の歴史についてはあまり知識がないのだが)
旧統一協会の起こしたあれこれが明るみになり話題になっている今、対馬から韓国本土につなぐ日韓海底トンネルを旧統一協会が作る計画をし、現在実現していないまでも計画を実行しようとしていた(本書の情報が正しければ)ことも、あそこならやりかねないなと思ってしまった。
いろんなことが起こった刊行5年後の今読んだから、私は土地の買取りによる実質の国土侵略もあり得ると思ってしまった。
「これは「武器を持たない戦争」だ。」と著者が主張したくなるのもなんとなく理解できてしまう。
どちらにせよ、日本政府は地方を、日本という国全体を大事にしてほしいと日頃思っていたが、本書を読んで余計そう思った。
本書の情報はどうしても5年以上前のものばかりなので、現在各地域がどうなっているのか、法整備はどれほど問題提起された当初から変わったのか、などは気になるところ。
もしそれらを知れるおすすめの書籍などあればご紹介いただきたいほど。
できればいろんな著者によるいろんな書籍から情報を持ったうえで危機感を持ちたいので…。(持ったところで個人にできることはたかが知れてるが。)