あらすじ
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「RPSは、スウェーデンの国家警察機関だ。僕らはそこで、PUSTと呼ばれる新
しいデジタル捜査報告システムを開発している」(本文より)
本書は、アジャイルソフトウェア開発手法のひとつであるリーンソフトウェア開発手法を解説した、Henrik Kniberg,“Lean from the Trenches: Managing Large-Scale Projects with Kanban”の日本語翻訳版です。
官公庁の大規模システム開発プロジェクトにおける著者の経験に基づき、理論だけではなく、開発の現場で実際にどのように適用するかを、カンバンシステムを軸にしたプロジェクト進行の様子を描写しつつ、直裁的に解説しています。
リーンソフトウェア開発について、実践的な内容を求めていた方、これから現場へ導入したい方にお勧めの一冊です。
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Posted by ブクログ
カンバンを使うことによる組織のコラボレーションと進化の仕組みであると理解した。
カンバン上に表現することで、コミュニケーションが発生し、問題が可視化され、カイゼンする文化が築かれ、枠を超えた信頼とコラボレーションが発生するのだ。
現在のプロジェクトで利用しているタスクボード上にも、エモーションチケットやKPT、割り込みタスク、やりたいこと、バッファなどが発生している。これもいわゆるカイゼンプロジェクトボードという形でスケールしているんだなぁ。
-引用-
プロジェクトメンバーを集めて、自分たちのコンテキストでの「理想」を見つけよう。...理想の探求は、進むべき道を示すコンパスになるはずだ。理想を達成することが必要なのではない。理想とはたどりつくべき場所のことではなく、ありたい姿に向かい続ける事なんだ。
優れたプロセスは、設計によって生み出されるものではない。進化の結果として表れるだから、現在行っているプロセスが重要なのではない。現在のプロセスを改善するためのプロセスこそが重要なんだ。
本当の失敗はひとつしかない。それは、失敗から何も学ばないという失敗だ。
結果が重要なのではない。人と結果を出せるシステムを育てるのが重要なのだ。
学びとは、ただ知る事ではない。知識は頭の中のものだが、学びとは手の中にあって、熱意によって行動に移されるんだ