ある日、主人公の赤竜・レティは「我が息子としてこれからは一匹で生きてみせよ！」
と、父親に住処を追い出されてしまいます。しかし彼のステータスはドラゴンとは思えないほどの貧弱っぷり。このままでは狩猟者にやられて、武器の素材か “上手に焼けました～！”なお肉コースへまっしぐら…。
そこで彼は、一人でも安心して暮らせる巣（マイホーム）を探す旅に出るのですが——。
レティがオドオドしていてとにかく可愛いです！ザ・ドラゴンって感じのデカくてごつい体つきなんですが、表情がコロコロ変わるし読んでいて応援してあげたくなります。母性本能を掻き立てるドラゴン、新しい。
そして、道中で出会った建築と不動産（そして魔王）を生業とするエルフのディアリアさん。めっちゃ美形でいてしかも強い。彼もレティの家探しを手伝いますが、優しそうな顔つきでいてちょっと強引。物件の内見中もそんな彼に引っ張りまわされるレティがまた可愛い。キレ長眼のイケメンと癒されドラゴン、これは女性にも刺さるキャラ立ちですね。
基本ほっこりギャグ漫画なので、一息つきたいときの一冊におすすめです。某狩りゲーやファンタジーゲーム的なメタ要素も満載なので、その手のネタが好きな人も夢中になれるかと思います♪（読後はレティへの罪悪感で「ひと狩り」はしにくいかもｗ）
感情タグBEST3
Posted by ブクログ 2021年03月19日
勇者に比べてハンターが人間味があって好きだ。
自分でも「比較的普通な人間なんだよ」
と言っていて面白い。
戦いになれば竜と対峙するのも辞さないが、
竜の家があってそこに入るのはオフタイムの
個人宅への訪問でマナー違反では？ と罪悪感を覚えて
入れないところが好き。
対して勇者は「お宝あるかなー」とい...続きを読むいながらしれっと入っていくところが酷い。笑
アルバイトしていたことが、噂話のせいもあって
すべて悪行として解釈されてしまう。
ハンターさんが真面目なばかりに、世界征服を企む炎竜王として手配書が回るところも
レティは可哀想だけれど笑える。
勇者に対して「変態」「覗き魔」「ナルシスト」
と言いたい放題のネル。
でもレティが洗脳したと解釈する勇者、ある意味最強である。
確定申告が出てくる世界観も楽しい。
人里を襲ったり勇者を狩ったりするのは自営業とは。笑
ネルの家の地下ダンジョンに来ることになるが、
勇者養成用の王朝が作られた国営迷宮なので
出現する敵は訓練相手の為住み込んでいる国家公務員という発想が好き。
土日祝日は休みなのも良い。
ネルちゃんの知っている迷宮の常識に対して、
人食い宝箱なんて家に置いたら怖いし
アイテムは樽や木箱に入れて道に放置しない
という真っ当なレティの常識も面白い。
「人間たちの思い込みと偏見による創作」
とばっさり言うディアリアさんも流石だ。
防衛中でもノームたちを定時で帰すホワイトぶりも笑える。
お父さん達と戦うことになると心配するレティも
友を見捨てられないというネルも
どちらも優しくて素敵。
王様とネルちゃんを見て、自分が家を追い出されて
見捨てられたように思ったけれど
自分のことを思ってしてくれたことなのではと気がつく所が微笑ましかった。
王様が事実を知って正座謝罪もすごい。笑
非人間族も人間と同じで、良い人も悪い人もいるだけ
という考え方、素晴らしい王様なのだろうなと思える。
王様が今回の件をまとめる為に作った炎竜王伝説のくだりも面白かった。
Posted by ブクログ 2018年12月12日
【あらすじ】
ドラゴン、姫と会う!? 臆病者すぎて一族から勘当された、か弱きドラゴンの子・レティ。 エルフの建築士・ディアリアと出会い、夢のマイホームを求めていざ内見の旅へ! 今度はなぜか、可愛いけど生意気なお姫様の隠れ家探しに付き合うことに…!? ドラゴンとエルフのお家探し冒険記、第3巻。
【感...続きを読む想】
