あらすじ
ほっこり&レトロ。運命を変えるお菓子を、あなたに。
梅雨の日に出会ったサンタクロースと、彼が作った色とりどりの花冠のケーキ―
運命を変えるお菓子を、あなたにお届けします。
博多の老舗和洋菓子屋「お気に召すまま」は、今日も店主・荘介と接客兼“試食係”のアルバイト・久美の二人で営業中。
沖縄のかき氷“ぜんざい”、ブラジルのチョコ菓子“ブリガデイロ”、熊本のサツマイモを使った“いきなりだんご”など、客がオーダーする風変わりなお菓子を作る毎日。
そんななか、ある日先代で荘介の祖父が遺した1冊のレシピノートが見つかる。
ノートにはある秘密が隠されていて…?
過去から現代へと受け継がれる、心温まるお菓子のストーリー。
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Posted by ブクログ
万国菓子舗シリーズ3作目。
サンタクロースたちの花畑で、先代と5歳の久美と中学生の荘介の話が読めてすごく良かったです。幼い頃から『お気に召すまま』で働く!と、10何年も変わらない気持ちで居る、久美の真っ直ぐさが好きです。
そして、荘介が作ったマジパンを食べた初めてのお客様が久美だったという事実がとても素敵です。やはり縁がある2人なのですね。
シュトーレンの話は泣きそうになりました。貧しい若者だった時に荘介のおじいさんに手渡された憧れのシュトーレンを受け取らずに逃げてしまい、堂々と買えるような人間になろうと努力した小島さんがすごく立派な人だと思いました。
番外編の荘介と久美のお茶会の話が、本編より恋愛色が強くてキュンキュンしました!
少しずつ近付いて行く2人を最後まで見届けたいです。