あらすじ
小池百合子都知事の天敵の正体
抵抗勢力と呼ばれた日本の既得権益と闘い続けた飯島が、
今、なぜ、「本当は魅了されている」と告白するのか
弓なりの日本列島を隠然たる権力で差配してきた男たち――。
永田町生活40年、鮮血の足跡。
【著者紹介】
飯島 勲(いいじま・いさお)
1945年長野県辰野町に生まれる。1972年小泉純一郎の衆議院初当選と、その秘書となる。竹下内閣、宇野内閣で厚生大臣秘書官。宮澤内閣で郵政大臣秘書官、橋本内閣で厚生大臣秘書官。小泉内閣で首席総理大臣秘書官。元自由民主党秘書会副会長。永年秘書衆議院議長表彰、会陰公務員内閣総理大臣表彰を受ける。現在、内閣官房長官参与(特命担当)、松本歯科大学特命教授、ウガンダ共和国政府顧問、シエラレオネ共和国名誉総領事、コソボ共和国名誉総領事。著書に『人生「裏ワザ」手帖』『リーダーの掟』『秘密ノート』『ひみつの教養』『孫子の兵法』など多数。
【目次より】
◆はじめに――最強の敵なのか、最良の友なのか
◆日本のドン
◆特別対談――「飯島さんこそ、日本のドンだ」服部幸應
◆政治とカネ
◆政治の本質とは何か
◆ドンと汚職事件
◆終わりに――日本よ、リーダーたちよ
◆巻末付録対談――「ドンにはタバコがよく似合う」白鳥真太郎
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Posted by ブクログ
ある程度の根回しは必要なんだと思います。
コミュニティの役員選出のレベルでも、根回しをしなければスムーズに決まりません。子ども会のルールを見直すにも、根回しをしておかなければ、より良い方向に決めることができません。
本書から改めて学んだこと。
マスコミが騒ぎ立てていることより、問題の本質を見ていこうと思いました。
本書で名が挙げられたドンに匹敵するほどのスーパードンの飯島氏の采配ぶりが随所の記述から感じられました。とても面白く読めました。
Posted by ブクログ
リーダーは大局的にビジョンを提示すること、ドンはそれを遂行する道筋をつける人。田中角栄はそのどちらも行なったスーパードン。
田中角栄は一級建築士の資格を持っていた。まず住宅金融公庫法、公営住宅法を作った。住宅公団や都営・県営住宅が増えたのは角栄のおかげ。
次に、エネルギー関係に着手し、電源開発促進法を制定。次に道路を作っていった。
角栄のすごさ。角栄の選挙区であった佐渡島の道路を国道にしてほしいという陳情があった。国道に昇格するには都道府県庁所在地など特に重要な都市を連絡する道路という条件があり、佐渡島の道路を国道にするのはありえないというのが官僚の見解。しかし、角栄は地図を持ってこさせ、海の上に線を引き、新潟から佐渡島を通り上越市を通るルートを国道に指定させてしまった。海の上でも国道の予定ルートとするアイデアはその後多くの離島の道路整備を進めた。
飯島氏は日本のソムリエ第1号。
「ラ・シェーヌ・ロティスール協会」の会員のステーキ屋は絶品。
新聞広告に載るマンション等の確認番号と新聞発効日が近かったら、何か意図をもって暗躍した政治家の存在が疑われる。