あらすじ
明治天皇が北海道に行幸し、義経号に乗車する。だが、北海道大開拓使・黒田清隆に恨みをもつ屯田兵が列車妨害を企てていた。探索に放った諜者は謎の死を遂げた。警視総監は元新撰組三番隊長・斎藤一こと藤田五郎に探索方を依頼。藤田に従うのは清水次郎長の子分、法印大五郎。札幌入りした二人は、不平屯田兵の妻が黒田に乱暴され首吊り死体となった事件を探る。書下し長篇歴史冒険推理。
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Posted by ブクログ
史実絡めた「あの時、あの裏にはこんな事件が!」系が大好きで。
これは明治十四年、明治天皇が北海道へ行幸し義経号へ乗車する際に起きた列車運行の妨害事件と、屯田兵村で起きた首吊り事件の謎とを絡めた『歴史冒険推理』。
正直、ミステリ部分については現場の図解が欲しい感じでしたが(笑)、それを補って余りある活劇要素が面白かった。
あと、登場人物がズルい。主人公に藤田五郎(斉藤一ですな)と、その相棒が法印大五郎(清水の次郎長一家の一員ですな)、剣術小町に狼に育てられたアイヌの美少女まで出てくる。そして繰り広げられる剣戟の数々。もうテンポもよく、くすぐり要素も抜群で素敵な冒険活劇エンタメに仕上がってましたね。
アニメ、コミカライズ、実写どれでもいいんだけど、視覚で楽しみたい勢いのあるストーリーでした。