あらすじ
愚直で、凡庸で、時に狡猾で。それでも母親はすべての子供たちを照らす優しい光。「母」をモチーフにした珠玉の短編集。かつて子供だった母親と、やがて母親になる子供たちへ。
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Posted by ブクログ
今年の文化庁メディア芸術祭のマンガ部門大賞作品。会場で冒頭のお話だけ読んだときに「あぁなんか今こういうじんわり沁みてく話を心が欲してる気がする…」なんて感じて購入。最近はパソコン使って背景までゴリゴリに描いてる作品ばかり読んでるもんだから、まるで古いアニメーションを見ているようなモッタリした画風がなんだかとても心地良くて。子供を見つめる温かい視線、一方で不在だからこそ際立つその温もり。大人になればなるほど膨らんでいく母親への感謝を、改めて思い返したりしています。
Posted by ブクログ
生まれたばかりの子どもは、誰しも母と一心同体の存在。それが成長にともなって、少しずつ他者として独立していくわけだけど、その過程ではお互いに痛みをともなう。きっかけやタイミング、痛みの種類はさまざまだけど。。。
作中の子どもたち、そして母たち、保護者たちの痛みが伝わってきて、読みながら涙がじわじわと出てきて止められなかった。
修道院のお話、特に刺さった。家族同然のザザにあっさりとお別れを言えてしまうほど、母といたい気持ちが強いヤニク。…こちらは子ども同士の話だけど、子どもにとっての母の存在の強さを感じて息が苦しくなった。
Posted by ブクログ
全てが豊潤な物語でした。
「夕焼けカーニバル」の物語が愛おしい!ワカちゃんにかけてあげた言葉…すごく!すごく!素敵な人を救う言葉ですね。ワカちゃんの幸せな人生を歩むことを願ってます!
「ザザetヤニク」のラストの二人がとった行動に微笑ましさと何かを気づかせてくれる。
「stand up」のひろき君の目の輝き、お母さんの目の優しさにグッときます!
は〜読んで幸せな気持ちになりました。
ぜひ〜
Posted by ブクログ
色々な人たちと、そのお母さんとのお話の短編集。
凄く柔らかいタッチの絵で、お話の内容から優しさがフワ〜って出ているのですが、登場人物たちの境遇や状況がけっこうきついお話もあります。
そう言ったお話も、血の繋がったお母さんや、親代わり、親のような気持ちで接する人と関わることで凄く優しい終わり方になっていて素敵でした。
温かい気持ちになる
たった数ページの試し読みで、どうしても続きが気になって購入しました。1話ずつかと思えば、続いてたり、そうでもなかったり、フワフワ読みながら、気がついたら優しく終わるような、そんな本です。
子育てが終わって不安になる母、ネグレクトに見えるけど愛情をかける母、孤児院のマザー、引きこもりを見守る母、、様々な母の形が見れます。
Posted by ブクログ
いつも刺さったフレーズを書き出しているけど、池辺葵さんの漫画はフレーズというか、作品全体で訴えてくるものがある。
この作品は母親にフォーカスしているけど、母から見た子、子から見た母、第三者から見た母子が描かれている。
池辺葵さんの漫画が好きで少しずつ集めている。
これも読んで良かった!
Posted by ブクログ
2017年 第21回文化庁メディア芸術祭 マンガ部門 大賞受賞作品。おめでとうございます。
ザザとヤニクの修道院を舞台にしたお話は、同じ著者の「かごめかごめ」でご覧になれます。そちらもオススメ。
Posted by ブクログ
「プリンセスメゾン」を読んでいますので、こちらも同じ著者ということで読んでみたんですけれどもまあ…タイトルにもあるようにお母さんが主題となっている短編集ですかね!
ヽ(・ω・)/ズコー
冒頭の、息子が巣立ってしまう母親のお話はなんとも…いえ、僕は男ですので世のお母様のお気持ちは分からないのですけれども、しかし…なんともまあ、孤独感と言いますか、寂しさを感じるお話でしたね…。
プリンセスメゾンも独身女性の拭いきれない孤独感みたいなのを扱っていますから、今回のお話もプリンセスメゾンにどこか通底する部分はあるのかもしれません…。
他にも教会にお勤めの子? とかのお話も出てきますが、どれもこれもやはり、人間が逃れることのできない寂しさを扱った作品だと思いました!
おしまい…。
ヽ(・ω・)/ズコー