【感想・ネタバレ】怒り (下)のレビュー

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Posted by ブクログ 2024年03月28日

登場人物それぞれの信じることの難しさが描かれている。みんな(泉は除いてかな。)自分自身を信じたり、大切にすることができないから、大切にしたいと思う人のことも信じられなかったし、一度は信じても簡単に揺らいでしまっていた。
「あといくつこういうことに目をつぶれば安心出来るんだろうか」という洋平の言葉。娘...続きを読むである愛子のことも信じられなかった父親、それを自分自身がわかっている洋平、愛子も全部分かってた。切なかった。
ミステリー小説ではない。

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Posted by ブクログ 2023年10月15日

派手さはない?けど、淡々と、そして現代感があって残酷さとやるせなさを感じました。
これ、映画気になる。
いろいろ繋がっていて、読者はそれぞれを読めるんだけど、それでも、全部は繋がらない。あれ?なんで?って思う点が多々。小説のようにそれぞれの立場からを全部見ることができてもわからないことってあるから、...続きを読む現実で一つの立場しか見ることができない我々は、わからなくって当然よね、わかった風をしてはいかんよね、って感じました。
うーん回りくどい文章になってしまった。
のに直さないで投稿。

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Posted by ブクログ 2023年07月06日

信じること 疑うこと 怒り について問われる。
愛した人を信じきれなかった優馬、愛子。
自分の娘を信じることが出来ない父親、信じていたのに…裏切られた辰哉の怒り、泉のどうすることもできない世の不条理への怒り、そして山神の衝動的な怒り。他、米軍基地を建設された沖縄県民の怒りなど様々な怒りが描かれていま...続きを読むす。

山神の怒りの衝動の根本を彼視点で読みたかった。

私も人を信じ切ることは苦手だ。優馬や愛子の立場なら自ら逃げてしまうと思う。信じることの難しさや危うさについてとても考えさせられた。

個人的にこれは映画も名作。見直したい。

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Posted by ブクログ 2023年04月13日

最後に描かれた一人の刑事とありふれたコインパーキング、そして手紙。読み終えて作者の熱量に圧倒された感じがした。田代、直人のいく末、泉の行動、辰也の気持ちに感情がビシビシと揺さぶられた。山神とはなんだったのか?山神の怒りはなんだったのか?北見の心境が重なる。一方で山神が与えた人知れずの影響は生々しくふ...続きを読むりかかり、人々を深く傷つけていく。その中で田代が戻ってきた場面は唯一救われた感じがした。最後まで誰が犯人かわからない展開や、人を信じることへの揺らぎについて考えさせられる本でした。大好き度❤️❤️❤️❤️

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2022年11月02日

ある殺人事件、直接それとは全く関係ないのに、それに振り回されている人々の話。
いろいろな視点で話が進み、犯人は誰なのかと思いながら読み進めるところで、なんとも言えないラストがもの悲しい。
映画も見たい

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Posted by ブクログ 2022年09月11日

 結局真相は闇の中だが、山神の底知れない怒りに恐怖を覚える。山神の怒りのスイッチはあまりにも些細なことで押されてしまう。「怒」の赤文字と、ある事件を嗤う軽薄な落書きとのギャップに鳥肌が立つ。
 誰が山神かという謎にも増して惹き込まれたのは、人を信じることの難しさが見事に描かれていること。信じたいと頭...続きを読むで考えていても心から相手を信じきれない自分に混乱し、結果相手を試すような行動に出て破綻してしまう。薄氷を履むような人間関係にやり切れなさが募るが、山神の側にいた者たち以外には一応救いがありホッとした。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2022年04月30日

つ、つらすぎ………………………………………。

泉が外を見ると車のライトであちこちが切り取られたように一部分だけ照らされるシーン、まさにこの本を象徴するいいラストだなと思った。いやしんどい。愛子ちゃんのとこしか救いがないやないかい。いやでも……しんどいけど……味わいのある本だった……。
人を信じるっ...続きを読むて相互の問題じゃなくこちらの思い込みと気持ちの問題なんだなとつくづく思った。信じていても向こうがどうだか実際のところはわからない。信じていい相手を信じきれなかった人、信じてはいけない相手を信じてしまった人、信じたい相手を信じられなかった人、信じようと決めた相手を信じ抜いた人……。え〜つらい。なんなんだこの本は。すごいなあ。疑心暗鬼になるあまり大事なものを取り逃がす姿たち見ていてつらかった。でもそれを読んでいる間こちらも本当にこの人が殺人犯かもと思って読んでいるから「信じてあげなよ!」とも思いきれず、真相がわかったときのやりきれなさがひしひしと迫った。

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Posted by ブクログ 2024年04月19日

映画化されていたのを思い出して手に取りました。猟奇殺人の犯人に迫っていくミステリーかと思っていましたが、むしろ人間ドラマ寄りの話。怪しい3人の男のうち、犯人は誰なのかと気になって読み進めましたが、終わり方にはスッキリ感はなかったかな、と感じました。それでも、それぞれの登場人物の考え方や心理描写がしっ...続きを読むかりと描かれていたところや、考えさせられるところが多く、読んでよかったと思います。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2024年03月06日

誰もが人には言えない事情を抱えており、それが疑わしく見えてくる。人に言えないことってみんな抱えてると思う。その中で人を信じることの難しさを痛感させられた一冊。

上巻下巻と長編の物語だったけど読みやすくてすぐに読み終わった!ただ、山神は死なないとダメだったのかなあ。事件の詳細が気になる。

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Posted by ブクログ 2023年10月29日

久しぶりに上下巻の本を読んだ。
色んな信じるがあって、こう言う終わり方じゃない方が良かったけど、じゃあどう言う終わり方なら良いのか…なんて、考えてしまったりして。
切ない話しだった。

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Posted by ブクログ 2023年10月17日

映画が公開された当初に見て内容はぼんやりと覚えていたけれど、読み始めて最初から引き込まれる。なんとなく行く方向は分かるが、その曖昧さゆえに、より続きが早く読みたくなる。映画で見た時は涙するような感覚はなかったと思ったけれど、年を重ねて見え方が変わったのもあるだろうし、映画と違ってより登場人物の感情の...続きを読む動きに揺さぶられたというのもあって、後半は何度も目頭が熱くなった。

全編通して、タイトルの「怒り」よりも作者は「信じる」という言葉をキーワードにしているように思えた。それぞれの登場人物は、ある人に対し信じたのに裏切られた怒り、相手を信じれなかった自分への怒り、相手を信じてしまった自分への怒りも感じていた。怒りが発生する原因がすべて信じるということであるから、そちらの方がキーワードのように感じられるが、作者が「怒り」と題したのはなぜか、凶悪犯の怒りは何を象徴していたのか、もう少し考えてみたい。

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Posted by ブクログ 2023年10月04日

1つの事件を取り巻く3つの場面での物語が並行して進んでおり、場面が切り替わるごとに「次はどうなるんだ」という期待感やハラハラが満載で、おもしろかったです。

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Posted by ブクログ 2023年09月24日

2023/09/24
上巻を読み終え、間髪入れずに下巻を読み進めた
中盤は読んでいて鼓動が止まらなかった
すべてが明かされる頃には、すべてが終わっている遣る瀬なさがあった

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Posted by ブクログ 2023年09月20日

結末は思ってたものと違いましたが、
後半の怒涛の結末が凄かった
いい意味で凄かった
息もつかせず展開で終息まで
犯人は思ってた通りでしたが、こんな終わり方…
良かったのは愛子ちゃんの所になるのか
優馬が一番かわいそうかも、
もちろん泉ちゃんもだけど
まだまだやり直せる
それにしても三人の犯人かも知れ...続きを読むない男を取り巻く
周りの人々の狼狽ぶりなどいいタイミングで切り替わり
飽きさせずに最後まで夢中にさせたストーリー構成が凄いと思いました
三者三様で面白かったです

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Posted by ブクログ 2023年02月05日

展開が気になって一気に読んだ。
登場人物たちが本当に存在しているように思える。
面白かったが、なぜこのタイトルなのかが分からず星4つ。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2022年10月26日

愛した人をどこまで信じることが出来るかを問われてる作品。藤田も洋平も愛子も結局は大切な人のことを心の底からは信じられなくて疑ってしまって、田中を信じた辰哉だけが裏切られるという残酷な構成でした。田代達のようにハッピーエンド(と思われる結末)を迎えた人達もいれば北見のように信じられなかった故に失った人...続きを読むもいるというのが、人間の信じるということを表していると思いました。辰哉を守るために名乗り出た泉と、泉を守るために全てを被った辰哉の2人の想い合う姿は愛とはまた違うのかもしれませんが、ひたすら美しいと感じました。ただ田中の犯行目的やミステリアスな女の真相などは明かされないので人によっては消化不良かもしれません。
手放しに信じるのが愛ではないと思いました。

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Posted by ブクログ 2022年10月05日

2015年本屋大賞6位
殺人事件の犯人が逃走している中での1年後、3つの其々のストーリーに身元不詳の男が現れるお話。
3つのストーリーがどのように繋がってくるのか気になってしまい下巻は一気読み。
文庫本の帯には「私を裏切ったのは、誰だ?」とあるが、こんなに悲しい自分への「怒」があるのかと。。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2022年08月28日

三者三様、人を信じる、信じきるって難しいことなんだなと改めて感じた。ストーリーとしては犯人の動機が語られなかったことで多少モヤモヤが残りますが。とても印象に残る作品でした。

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Posted by ブクログ 2022年08月01日

人を信じることができなかったゆえの悲劇、、
いやでも、自分だったとしても信じきれなかっただろうなと思う
人を信じる、最後まで信じるってほんとうに難しい

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Posted by ブクログ 2022年07月09日

読みやすいし、とてもハラハラしたし、おもしろかったですよ。
でも読後感がね‥
なので星四つ⭐️⭐️⭐️⭐️

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2022年04月26日

信じるか信じないか。
信じて裏切られたときの気持ち、
信じることができなかった相手の思いを知ったときの気持ち、、、

ここまでの経験はもちろんしたことないけど、いろんな人と出会うなかで、信じた相手に裏切られた(と言うと大袈裟だが。)経験が何度かあり、人を簡単に信じてはいけない、疑いから入った方がいい...続きを読む、そもそも信じるかどうかなんて考えずに付き合う方がいいと、思いながら過ごしていた。
そんな信じることができなかった相手の本当の思いを知ったとき、きっと自分はなんてひどいことをしたんだろう、自分はなんて寂しい人間なんだろうと、後悔するんだろうなと薄々感じていた。

この本を読んで、信じるか信じないかはどちらが正解というわけではないけど、そこまで頑なに疑わなくてもいいのではないかと思えるようになった気がするような…

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Posted by ブクログ 2024年01月15日

映画を見た時ほど悪い気分にはならなかった。
いずみのシーンがどうしてもトラウマで、小説に手を出すには何年もかかった。あれこそがわたしの怒りに繋がる部分。
影のある、どこか不思議な人たちではなく
誰にでも明るくいい人、のほうが罪人だったりする。だけど誰とも深い関係にはならない...人の善意に感謝せず、...続きを読む逆にその人の人生を壊す。
一体、山神ってどのように育ったのだろう?
「怒り」の背景がもっと知りたかったような。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2023年04月12日

消化不良になる話だったけど、続きが気になって猛スピードで読んでしまった
山神の動機は最後まで語られない。でもおそらく…「同情されたのに、出されたのが麦茶だった」がスイッチになったのだろう。私たちも、一つの出来事で怒り狂うなんてことは滅多にない。たくさんの小さな怒りが積み重なっていく。多分タイトルは、...続きを読むそういう意味なのかな。
うーん、でもやっぱり、山神側のストーリーがもう少し読みたい。意図的に省いているのだとは思うが。

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Posted by ブクログ 2023年03月31日

同時並行的に進む三つの仲間がどのように絡み合っていくのかということのみを楽しみになかなか記憶に残りきれないストーリーを何とか追いかけ続けたが結局は、単にる犯人探し。話をせっかく膨らましたのは何だったのか。結末日程ガッカリ。

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Posted by ブクログ 2023年03月19日

素性を隠さざるを得ない事情とは? 信じることが出来ないことで大きく物語が変わっていく、理不尽な出来事でも人生に影を落とすことがあるが、人とのつながり・信じることで救われることもある

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Posted by ブクログ 2023年02月07日

聞きたいけど聞けない、知りたいけど知るのが怖い。信じたいけど…愛するが故に、その気持ちが揺らぐ。殺人犯・山神は一体誰なのかということも気になったけど、それ以上に、身元不詳の三人の男と、それぞれを取り巻く人達との行く末が気になり、最後まで興味深く読めた。もうすぐ映画も公開されるらしいけど、どんな風に描...続きを読むかれるんだろう。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2022年10月09日

八王子の殺人事件とその犯人、犯人かもしれないと疑われる人たちと、犯人を追う刑事のストーリー

各人のストーリーが良かったけどちょっと消化不良

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Posted by ブクログ 2022年09月21日

上巻を引き込まれるように読んだのですが、下巻でちょっと拍子抜け。

タイトルが「怒り」じゃなく違うものだったら、もう少し違う評価になったのかな。

吉田修一は好きな作家なので残念でした。

2014年34冊目。

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Posted by ブクログ 2022年08月11日

上巻は犯人は誰だと思いながら読んだけど下巻は人を信じるって事の難しさがテーマだった。親が子供の幸せな未来を信じられないって子供にとってはものすごくつらいと思う。親は子供の幸せを信じて見守ってあげるっていうことが、信じる事だと思う。

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Posted by ブクログ 2022年06月06日

信じること、疑うことの難しさ。信じてしまったことへの、疑ってしまったことへの怒り。社会に対して後ろ暗さを感じてしまう自身や家族、社会に対する不信感を感じながら、逃亡犯を追う中で振り回されさらに募る不信感。読後は釈然としないものもあるけど息苦しい重さを感じる1冊。

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