【感想・ネタバレ】質屋からすのワケアリ帳簿 ~シンデレラと死を呼ぶ靴~のレビュー

あらすじ

質草は、新たな哀しみを引き寄せる―。
物に宿った記憶を読み解くダークミステリー!

「僕はね、自分のコレクションを奪われるのが大嫌いなんだ」
本当に怖いのは力で“視る”ものじゃない。
目の前にあるのに見落としている真実だ―。

『質屋からす』の店主・烏島は、店の1階で客から物を買い取り、2階では情報を売っている。
彼の質草コレクションは高価な物より人の不幸や欲望にまみれたワケアリの品ばかりで、烏島はそれらを一人ひっそりと愛でるのが趣味。
店で働く目黒千里も、彼がある能力ごと“買い取った”モノのひとつだ。
あるとき、そこに赤いかたわれ靴が加わった。
持ち主が謎の死を遂げていると知り、うっとりと微笑む烏島だが、ある日それが盗まれて…。

大人気! 物に宿った記憶を読み解くダークミステリー、待望のシリーズ化。

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Posted by ブクログ

遺体が履いていた片方の赤い靴を巡り千里が潜入する、淀んだ男子禁制会員制社交クラブのセレブさが眩しい。前の上下巻のような引っ掛かりは全くなくするすると読めた。烏島と宗介の千里を巡る水面下の戦いが可愛く、宗介の異母妹の汀の烏島を巡る三角関係への参入にざわざわした。烏島が全体に及ぼすダークな雰囲気が良い。

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2018年10月13日

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