あらすじ
劇的に先行きの見えなくなった今の社会。キャリア、収入に対する不安はつのる一方。勉強しないと、他人にこき使われる貧乏人になります。
しかし、学生時代の勉強も、大半の国家資格も、実は“人に使われる”ための勉強であったことに気づいていますか。
一流企業に入社しても、難関資格を取得しても、社長や依頼主などから言われるとおり、黙々と仕事をこなさなければならないのです。
それでは、キャリア、収入に対する不安は、いつまで経っても解消されません。自分が思い描いた通りの人生を歩むには、どんな勉強をすればよいのでしょうか。
本書は、そんな不安をもつ20代に向けた、自分の力を伸ばすための「大人の勉強法」を紹介したものです。
「年収を上げるには残業よりも勉強」
「尊敬する人、好きな人の本棚を見せてもらう」
「同性で群れない」
「仕事の内容ではなく、仕事をしている人を観る」
「あえて転職活動してみる」
カリスマコンサルタントとして、1,000人以上の20代と対話してきた著者独自の視点による80の学び方・気づき方を、仕事、人間関係、組織、時間、お金などの項目ごと、すぐに実行に移せる方法とともに、鋭く解説しています。
日本の経済・社会・働き方が大きくシフトしている現在、自分の限界を突破し、何が起きても自由な人生を送れるよう、本格的に自身のキャリアと成長戦略に向き合う20代ビジネスパーソンにおすすめしたい一冊です。
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Posted by ブクログ
現代版学問のすすめ.
人生で勉強が尽きることはない.
学生は準備運動,社会人になってからが,本当の勉強の始まり.
著者が出会った成功者への洞察はひどく合理的で,どの節も説得力に満ちている.
意思決定の世界で生きている人間の考え方は参考になる.
熱意とは圧倒的スピードのことである.
その人のお金の使い方は時間の使い方と同じ.
時間は金銭の重要性に勝る.
成功者からしたら当たり前だろう.
特別な成功者ではなくとも,誰にでもわかるような,平易な内容だが,これらを真摯に受け止め,今から実践できるかどうかが,その境界なのは間違いない.
千田琢哉の切り口は辛いが,くどくなく,どこか爽快な感さえある.
物事を極限までシンプルに,無駄な装飾のない,洗練された言葉選びでこそ,内容が活きている.
福沢諭吉が現代に生まれ,めまぐるしい時間変化の中でビジネスマネジメントしていたら,こんな本を書いていたのだろうか,という一冊.
Posted by ブクログ
とてもわかりやすかった。読みやすかったので2,3時間で読めた。
社会人になる前に読めて良かったと思う。自分が印象に残ったのは以下のトピックだ。
大人の勉強は長期戦だということ。
10年単位だと、長い長い。学生時代の学びと違って大人の学習は自由である。自分の好きなものをとことん突き詰めることが学びになる。その学びは身近にある。この本の例では、ハガキを書き続けることも専門性を高めるのと、それに付随する能力向上による学びだそうだ。そう考えると、大人の学びってすごく無限大で楽しいな、面白いなって感じた。あとは、いかに継続できるかがキーになってくるだろう。
20代で仕事をこなす際に求められるのは熱意だということ。その表現方法はスピードである。それは、複数のスケジュールを提示されたら一番早い日時にするだったり、紹介をもらったらその場で繋いでもらったり、いろんなスピードに繋がる。現代だとLINEは即レスしてはいけないとか、変な空気を読む部分があるが、ビジネスの世界ではそんな他人の目なんて通用しないと痛感した。
人間関係において、ちょっとだけ損したかな、という状態にしておくということ。この本の例として、飲み会の割り勘が出た。端数を負担する。それは恩を売るとかじゃなくて、スムーズに進むってところ。評価につながる。おっとここでもスピードだ。社会人は早さが重要なのか。いや、世の中自体がそうなっているのだろう。
Posted by ブクログ
チェック項目6箇所。納得できないのは、ひたすら自分の勉強不足のせいであって相手に責任はない、納得できるようにするためには、勉強が必要なのだ。大人の勉強は、自分が自分の人生を歩むためのものだ、誰からも束縛されずに、やりたい自分がやりたい時間にやりたいことができる、福沢諭吉のベストセラー『学問のすゝめ』では「天は人の上に人を造らず人の下に人を造らず」の部分がやらた目立つ、でも彼が本当に述べたかったことはたったひとつ、「勉強しないと他人にこき使われて貧乏人になるよ」とだけ述べたかったに違いない。気づき力の差が、その人の年収を決め、社会的地位を決め、人生の充実度を決めていく、気づき力を鍛えるコツは、常に本気の当事者意識を持つことだ。20代で熱意を伝えるためには、スピードをつけること以外にない、熱意とは、スピードのことである、すべてにおいて圧倒的なスピードを持って仕事をこなしていくと相手に熱意が伝わる。サラリーマンが務まらなくても独立して成功している人はたくさんいる、サラリーマンとして活躍する能力と、独立して成功する能力とはまったく別のものである。やる気というのはキリのいいところからスタートすることではない、キリの悪い中途半端なところからスタートできることが、その人のやる気だ、明日からでなく、今からやろう。