あらすじ
中学生の野々香は、放課後の校舎で、まだ本屋さんで売られていないはずの文庫本をみつける。大好きな作家・新木真琴の発売前の新作だ。なぜここにあるの? 謎に導かれて、野々香は本が好きな仲間や、本に関わる仕事をする大人たちと出会う。本は世界を広げ夢を作り、素敵な出会いをもたらしてくれるのだ。あなたにもだいじな本とだいじな人が、みつかりますように。
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Posted by ブクログ
1つの本から繋がっていく出会いが描かれている。本って1人で読んでも面白いけれど、皆で読む(共感・共有できる)ともっと面白いんだと改めて感じた。最初は中学生同士の小さい輪が徐々に大人にも広がって、それがまた別の出会いを生み出していき、微笑ましい。自分も去年から本を読むようになったけど、これからそういう出会いがあればいいなぁと思う。心がほっこり温かくなる本だった。
Posted by ブクログ
中学二年生の視点で書かれているけど、小学高学年にもおすすめしたいなぁ。
ネットやゲームが沢山あって本離れが進む中、書店にマンガや雑誌じゃない本に少ないおこずかいを使ってくれる人はどれだけいるだろう…!
これだけ大量の本が出版されてると、取り扱うジャンルを専門化したり、カフェを併設したりして生き残りを図る。
だけど、書店に来てくれる子どもにはいろんな事に興味を持って欲しいし、そのために色んなジャンルの色んな本を読んで欲しいから、町の本屋さんってめちゃ重要だったんだなぁと思う。
中学生が書店のPOPを作る企画をするとか、小学校で読み聞かせをするって素敵な経験!
少しずつ、先生の働き方改革も進めて、
ノートをひたすらとってテストでいい点を取るだけじゃなくて、こういった能動的な活動を積極的にさせてあげたいな。
大人が面倒がらずにやってみなさいって態度を取らないとできないものね。
大事な本のみつけかた
読書が大好きな野々香は、教室に置き忘れてあった文庫本がまだ発売前の新刊であることを知り、持ち主探しをする。
同じクラスで図書委員の秀臣とは犬猿の仲だが、本好きという点で一致しており、その謎を一緒に解くことにした。
目撃者を洗い出していくと、その新刊を忘れていった人物は著者の甥である荒木浩一であった。
著者の大ファンである野々香と秀臣は著者の新木真琴本人に会わせてもらうことになった。
新木真琴に会うと、何故か商店街にあるゆめみ書店を避けている風。
その謎を解くために野々香、秀臣、浩一の三人は新木が書店に足を向けるために書店のPOP作り企画を立ち上げる。
大事な未来のみつけかた
小学生の時に好きだった読み聞かせに久しぶりに行ってみようと思い立った野々香。ところが当時好きだった読み聞かせの達人ビトさんはあることがきっかけで子供向けの読み聞かせをやめてしまった。
ビトさんが貸出ノートに名前と貸し出し本のタイトルをうろ覚えで書いた結果、本を借りた女の子が他のスタッフに(その子にとって)理不尽に叱りつけられて、公民館に来なくなってしまったのだ。
小野マリという名前の同い年の帰国子女を探すという難問に3人で立ち向かう。