あらすじ
「人はどこで恋をするんだろう」 レンアイ低温男子の、着火と発熱。 恋愛は、よく分からないし興味ない。「パートナーを探す機能」がバグってるのかも…? そんなふうに感じていた潤野は、“好き=セックス”になる感覚がつかめないままIT業界で働く先輩、本郷に恋のようなものをしていた。本郷に気持ちを伝えるも、好き=セックスでないならそれは憧れだと言われ、納得がいかない潤野は――? 好きなら繋がりたい先輩×好きを大事にしたい後輩。レンアイ低温男子の、眠れる恋心を目覚めさせるプログラムとは?
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匿名
バグのその先にあるもの
「3番線のカンパネルラ」で、衝撃を受けて惚れ込んだ、京山あつき先生。
次に購入したのが、こちらの作品でした。
時間がある時に、じっくり読みたい1冊。
久しぶりに読み返しました。
京山あつき先生の作品は、コミックなのに小説を読んでいるかの様になるのは、全体のストーリーと、セリス回し、決して綺麗とは言えないけど、癖になる絵柄のせいかもしれないね。
タイトルの「スリーピング・バグ」ってのからして、興味がそそられた。
主人公達の職業、エンジニアならではの、「バグ」を愛や恋愛、人生の例えとして表現している所が素晴らしくマッチしていた。
とても良い作品ですね。
ネタバレ無しでオススメしたい。
バグのその先にあったものは、素晴らしいものでした。
先生推しで読みました。
フワフワとしている画風なのに、けして甘くないビターな内容だったりする、先生の作品のファンです。人生ってそんなになんでも思い通りにはいかないものだと教えてくれる気がします。それでもベターを探して足掻いていくのでしょう。
恋愛のプログラム
「ヘブンリーホームシック」に続き京山先生の作品を購入しました。
「ひとりを楽しむ」イケメンな本郷先輩に恋する後輩の潤野君。
ある事をきっかけに2人は同居することになります。
「好き=セックス」が有りか無しか、2人は価値観の違いを感じながらも同居を続けているうちに「好き」という言葉がトリガーになって潤野君の恋愛のプログラムが動き出します。
プログラムが動き出して「本郷さんとひとつになりたい」と切望する潤野君は、もう可愛いとしか言い表せません。
「愛する人とひとつになりたい。身体を合わせて溶け合いたい。」と願うのは当たり前のことだと、あらためて心にストンと入ってきました。
潤野君の気持ちの変化が丁寧に描かれていて、潤野君に寄り添い応援している感覚になりました。
物足りなかったのは本郷さんが潤野君に惹かれていく経緯が分かりにくかったことです。
「ヘブンリーホームシック」もそうですが、肌を合わせてからひとつになるまでのスローテンポがとても心地良かったです。
ゆるくホンワカした気持ちになれる作品です。
面白かったー!さすがITエンジニア?!恋愛への心の動きも、プログラムが動かないとかバグとか、言い得て妙。面白いしわかりやすい。
北郷さんが、鍋で温めてくれてるのが、なんかホントやられる。