あらすじ
遠く離れていても伝えたい想いがある。その想いが読者の心を揺さぶります――。派遣切りに合い、自分の居場所を求め彷徨う青年が辿り着いた場所は…。幼い頃から母に愛されていないと感じていた女性が、大人になって知った母の本心とは!? 遠い場所にいる大切な人への想いを描く表題シリーズの他、自ら死を選んだ少年の、遺された家族が抱く葛藤を描く読み切り「風がはこぶ声」を収録。
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泣けた…😢
4話入っています。
1話目はまだ24歳の青年が、居候していた知人か親戚?のアパートを出ていく所からで、「悪いなぁ…追い出したみたいで…」みたいに言った後に「やっとだよなぁ…」と居候していたのを快く思っていなくて彼も「こっちこそだよ!」みたいなやり取りから始まって、その後彼は街中で行われてる炊き出しを回ったりハローワークへ行くがなかなか希望の職種がないと言ってそのままホームレス状態。始めはかわいそうだな…って思ったけど実は彼にはちゃんと実家もあって、彼のワガママで飛び出していたという話。
その路上生活で出会ったオジサンがやたらと世話を焼くので青年も反発していたが、このおじさんは良い人でした。
2話目は結婚して幼い娘の3人家族で、ヒロインは幼い頃から優秀な姉ばかりを可愛がる母親にいつも寂しさを感じていて、自分が大人になってデキ婚したいと言うと反対され家を飛び出してそのまま音信不通にしていたら、突然姉から「母親が危篤だから直ぐに来て!」と言われるがヒロインは頑なに行こうとせず…。
3話目も一人娘がいる3人家族で娘は結婚式を控えていて父親は娘をとても可愛がっているが、この娘は実は父親にとっては実子では無かった…。
この父親はとても素晴らしい人でした。感動話。
4話目が一番感動的でした。
冒頭から18歳で亡くなったお兄ちゃんのお話。
今は母親と妹の二人家族だけど、父親は40代で亡くなり、当時は母親も子供2人を抱えてこれからたくさんの不安が突如襲ってきたので母親は長男であるまだ13歳のお兄ちゃんを心の支えとしていた。妹は少し歳が離れていたため、長男は幼いながらも自分がしっかりしないと!と考えていていざ大学受験の時に落ちてしまう。
その事もあったが家庭の心配もあったりで、誰にも打ち明けられずに自ら死を選んでしまう…。
全て感動話でした。読んで良かったです。。