【感想・ネタバレ】魔都のレビュー

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2020年12月14日

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 いやー驚いた。
 怪奇系ミステリかと思って読み始めたので、びっくり。
 げにおそろしきエンタメ小説である…! ん? 誤用か? まぁいいやまさか昭和初期の探偵小説で上質な入れ替わりコメディ読まされることになるとは思いもしなかったし驚きのあまり誤用くらいすらぁな。所謂十人十色の推理合戦、がこう...続きを読むいうふうに使われるとは。脱帽。
 そしてその中に溢れる機智と諧謔と。あとはもう、なんと云ってもことばの、台詞の、筆致のセンス。そのセンスを、これでもかと緻密な文章で描き出している。絢爛、とはこういうことを云うんだろうな、という文章。だから、そんなはずはないのに読み易い。たまらん。

 昭和初期の東京は三歩歩けば奇書に当たると聞いたけど、果たして。☆4待ったなし!

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2017年07月27日

幻想的な昭和の東京の大晦日から元旦にかけての短時間に起きた出来事を多方向から。
「作者」目線で物語が進められていくのはかえって新鮮?
結局はやくざ崩れの抗争でしかなかったというのが肩透かし感なのだけど。
悪役か、という風貌の真名古が結構、人間味のある人で、重要な役どころであった加十の呆気ない死に様に...続きを読むちょっと残念。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2017年06月02日

次から次に起きる怪事件と、現れては消える多彩な登場人物、全体像を捉えがたい複数の事案と魔都東京の姿を、思わず読み上げたくなるようなリズミカルな語り口で鮮やかに描き出している。
謎はあってもミステリーとは言い難く、アクションはあっても冒険小説とも言い難い、不思議な味わいのある小説。

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