ゲイバーで働くしのぶの店に、たまたまやってきたノンケのマコ。人と関わることを避け、日雇いの現場を渡り歩くマコでしたが、あることをきっかけに、しのぶの部屋に入り浸るようになります。常に男がいないとダメなしのぶと、人嫌いのマコ。最初は噛み合わない部分もあるのですが、時が過ぎるにつれ、互いをかけがえのない存在だと感じるようになります。
ゲイバー仲間たちとも打ち解けたマコ。穏やかな日々が続くと思ったその時、しのぶに大事件が……。このことによって、マコ自身や、周囲の人間たちにも変化がおとずれます。
ここからあとは、もう涙なしには読めないんです!人の優しさや誠実さ、そして誰かを愛すことの尊さ……さまざまなあたたかい感情が押し寄せてきて、スマホを握りしめながら滂沱するばかり……。シリアスな中にも笑いがあり、読後感は上質なヒューマンドラマを見た時のよう。
ゲイバーのオネエたちを筆頭に、登場人物がみんな生き生きとしていて、彼らの仲間に入りたい!一緒にマコとしのぶを応援したい!と思ってしまうこと間違いなし!です。
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人間ドラマがすごい!
前作3巻がだいぶ前だったので待ちに待った新刊!人間ドラマが素晴らしく、緻密に書き込まれた設定に結局1巻から遡って読破しました。
シナリオが本当に重厚で、人間模様と感情だけでこんなに厚みが出るもんなんだな~~と感嘆。感情移入しすぎて読後はかなり切なくてしんどくなります。
体の描き方などもタッチがリアル感満載で「The肉体美」が楽しめます。ゴツいイケメンがワラワラと登場してまいりますのでたいへん眼福でした(笑) BLという枠には収まりきらない隠れた大作だと思ってます。