あらすじ
悲しいお別れを、やさしく見守ってくれるチーム葬儀屋。お葬式のご用命は、真心と信頼の旅立ち・セレモニー黒真珠まで――小さな町の葬儀屋「セレモニー黒真珠」を舞台に、シッカリしすぎなアラサー女子・笹島、喪服が異常に似合う銀縁メガネ男子・木崎、どこかワケあり気な新人ハケン女子・妹尾の3人が織り成す、ドラマティック+ハートウォーミングストーリー。連作短編全6作品を収録。
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Posted by ブクログ
「好きな人の葬式と結婚式、出たくないのどっち?」
このセリフはきつい(笑)。
いつもながらこの人のキャラクター描写、心理描写、構成の見事さには感服します。
第一話ではプロポーズされた女の回想シーンが随所に差し込まれてるんだけど、徐々にその回想は1人のものではなく2人の女の記憶だとつまびらかになっていく過程が素晴らしかった。
そして、『月刊おくやみ』の特集、「全国美坊主図鑑」が気になって仕方がない!
Posted by ブクログ
久しぶりの再読。
葬儀社の人々を描いたお仕事小説だが、宮木さんらしいユーモアがあちこちに見られる。
薄幸の娘や失恋から葬儀社に転身した女や幼い頃から葬儀が好きだった青年。
時にハードに、時にユルく、時にハートウォーミングに、こうしたバランスの上手さは宮木さんならでは。
Posted by ブクログ
葬儀屋・セレモニー黒真珠を舞台にした短編。
派遣社員・妹尾は元婚約者がもう長くないと知り、入院している病院と懇意の葬儀屋を調べ入社。
幼少期から葬儀屋になるのが夢だった、変わり者メガネ男子・木崎。
元ブライダルコーディネーターの経歴を持つベテラン社員・笹島。元恋人の結婚式を担当した後、転職。
何も期待せずに読み始めたけど意外とよかった。1日で読み終わったし。
カバーイラストがワカマツカオリさんなのもいい。内容に合っている雰囲気。
Posted by ブクログ
葬儀社で働く人々の日常について考えたことはなかったからとても新鮮だった。
描かれていたのはとても特殊な環境だと思うとけど、少しでも彼らのプライベートが覗けたのは嬉しかった。
しかもハートウォーミングストーリー。
続編が読みたい。
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もう忘れた、と思っていたけど お葬式の御用命は、真心と信頼の旅立ち・セレモニー黒真珠まで--小さな町の葬儀屋「セレモニー黒真珠」を舞台に、シッカリしすぎなアラサー女子・笹島、喪服が以上に似合う悩めるメガネ男子・木崎、どこかワケあり気な新人ハケン女子・妹尾の3人が織り成す、ドラマティック+ハートウォーミングストーリー。連作短編全6作品を収録。解説は、作家の南綾子。
Posted by ブクログ
6編からなる、連作短編集。
29歳なのに、42歳くらいに見える笹島、物腰や動作がすばらしく美しい。
21歳なのに、35歳くらいにしか見えない、老け具合と落ち着き具合が評価されている妹尾。
年相応だけど、異常なくらい喪服の似合う木崎。
この3人を中心に物語は展開していく。
人のお葬式が絡んでくるので、暗くなりがちな話題なのに、登場人物の人間性の良さで、お互いに助けられて、前を向いていくところがさっぱりとした読後感になりました。
セレモニー黒真珠という名前や本の装丁が素敵なのも、イメージをとっても素敵に上げてます。
ただ、社長がやっぱり老け顔で、「干からびたマンドラゴラ」みたい・・・ってどんな顔?マンドラゴラ知らないから、全然想像できませんでした(^^ゞ
妹尾のが幸せになる短編含めた続編が出たらとっても嬉しいかも(^_-)-☆