【感想・ネタバレ】江口くんは見逃さない 3のレビュー

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Posted by ブクログ

これは元気になれる漫画だ
どこが元気になるんだよ、と聞かれたら、堂々と答えよう、心だよッ、と
有体に言って、このセンスのいい“ちょいエロ”を読んで勃起してしまうようじゃ、男としてまだまだである
確かに、エロい。男なら遭遇したいシチュエーション揃いであるのは間違いないのだ
けれど、この『江口くんは見逃さない』は、エロ本の代替品に使っていいような作品じゃない
男としてのロマン、それを堪能するための聖書(バイブル)だ
女性の美が、無意識に零れる瞬間を見逃さない眼力を鍛えたいのなら、とことん、この『江口くんは見逃さない』を読み込むべきだ
実際、この手の質の良い、“ちょいエロ”漫画が増えれば、自身の性欲をコントロールできない輩も減るんじゃないかな、と私は思っています
漫画のエロで満足、性欲が沈静化するのは不健全だ、って言う人もいるかもしれないが、他人に下卑た性欲をぶつけて、不謹慎なニュースとして名前を読み上げられるよりはマシだ
まぁ、その辺りはさておき、ますます、野澤先生は女性の隙や油断に宿る、あざとさのないセクシーさを表現する能力が上がっている
日頃から、女性観察に努め、妄想力の研鑽を怠っていなければ、男の読み手だけでなく、女性の読み手もドキドキさせる事は出来ない
この作品に登場する美女らの“ちょいエロ”を見て、自分は気を付けよう、と気を付ける者と同じくらい、こうやって、男を誘い惑わすのか、勉強になるなぁ、と思っている人も少なくないだろう
意識した“ちょいエロ”では、この作品の女性らに勝てないだろうが、男は見えれば嬉しさを感じてしまう、単純な生き物だ
また、男は「見逃さない」能力だけでなく、「見てもバレない」能力を鍛える事も出来る
見ないのもマナーだが、全く見ないってのも、女性に対して失礼。なので、さりげなく見る、気付かれないように凝視する、そして、しっかりと焼き付ける、それが大事なんだろう
毎度毎度、こんなにも良い物が見られる江口くんに、憧れと妬みは芽生える
しかし、彼のようになりたいか、と聞かれたら、ちっと迷って、断ると思う
人生の幸と不幸はバランスが釣り合う様に出来ている。良い事があれば、その分、同等の不幸も押し寄せる
実際、江口くんは良い物を見られた一方で、怪我をする事もある。描かれていないだけで、彼はそれなりの苦労もしているかも知れない
“ちょいエロ”を見たいってのは本音で本心だが、しっぺ返しを食うのは御免である。なので、私はこの作品を読めるだけで満足だ
どの回も、野澤先生に感謝しても足りないほどの“ちょいエロ”を提供してくれている
その中で、個人的に最もキュンと来たのは、「巨人の肩の上に立つ」だった
豊満な胸の谷間、それも良いのだけど、黒ギャルが本に感動して泣く、その心の純粋さ、これに弱い男は結構、いるのだ
エロ、それでお勧めを選ぶのなら、「あちらを立てたら、こちらも立つ」だ
かなり大胆な“ちょいエロ”で、野澤先生が一皮剥けよう、と模索している事が伝わってきた
そんな日常的にありそうな“ちょいエロ”トラブルに見舞われたヒロインに対して、江口くんが行った、さりげないフォローも見事の一言に尽きる
気遣い力、これもまた磨きたいな、男として
今更だが、江口くんの行く末が不安になったのは、「雪の華、満開」だ
男としてテンションが上がるのは、理解も出来る。ただ、この年齢で、これに興奮しちゃう様を見ると、リアルに心配になる
一体、江口くんの許容範囲は、どこまで広く、深いのか・・・・・・
次巻も楽しみだ。もう、そろそろ、特装版を出してもいいんじゃないかな
本編より大胆なイラスト集、もしくは、コミックゼノンの他の漫画家の方が見たい“ちょいエロ”ネタ集を付けて欲しい
この台詞を引用に選んだのは、江口くんの揺らぐ事のない、揺らがされることのない覚悟が見えるからだ
時に、男は友情よりも優先しなければならない、“ちょいエロ”を
取捨選択、その決断力も鍛えねばな、これを読んで

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2018年08月31日

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