【感想・ネタバレ】江口くんは見逃さない 2のレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

最高だ、そんな浅い感想しか出ない自分が恥ずかしい
いっそ、野澤先生には、この感想を見逃してほしい、と思う。でも、読まれたいって気持ちもあるんだから、改めて、自分の漫画読みとしての業の深さに溜息が出てくる
せめて、万が一にも野澤先生の目に触れた時の事を考え、真剣に書こう
改めて思ったのは、ちょいエロは少年にも青年にも、ロマンの象徴だってコト
コミックゼロスやcomicアンスリウムと言った成年誌には、質の高いエロ漫画が掲載されている
そんな数々の作品は、ガッツリって言い方も変だが、乳首も性器も体液もしっかり描かれている
だけど、この『江口くんは見逃さない』に宿る、エロさは負けちゃいない
丸見えだけが、好いエロじゃないってコトだな
完全に見えないからこそ、読み手はそこにロマンを感じ、想像力を限界まで働かせる。その際、きっと、脳内に良い感じの毒が出ているんだろう
女性目線で描かれるエロだからこそ、男は逆に興奮してしまうのだから、しょうもねぇなぁ、と自分の事を棚上げにして苦笑する
よくぞ、ここまでネタが出るもんだ、と感心しきり
男の漫画家じゃ、ここまでの量は出せないだろうし、クオリティも維持できないだろう
セクハラだと言われるかも知れないけど、やっぱり、女って性別を立派な武器にしてる
女だからこそ、男に見られたくないちょいエロが思いつく、そこをあえて、漫画にし、男心をくすぐると同時に、女にはちょいエロの演出法を教え示す
何気に、魔性の女かも知れん、野澤ゆき子
江口くんが見ている光景は、男の読み手にとって、憧れそのもの
けれども、私らが見てしまったら、アウトな光景でもある
見たいのに、見てはいけない、このジレンマを与える『江口くんは見逃さない』、もっと注目されるべきじゃないか?
改めて、アニメ化してほしい作品だ、と感じた
正直、この作品をドラマ化するのは厳しいだろう
子供に悪影響を与えるって、教育関係のお偉いさんから抗議が来る可能性が大ってのもあるが、それ以前に、中途半端な演技力しかない子役じゃ、江口くんの「コクリ」を100%の精度で再現できない
この『江口くんは見逃さない』で大事なのは、江口くんの満足気な「コクリ」にある、と言っても過言じゃない
この「コクリ」が、ファンの納得できるレベルにならない以上、ドラマ化は無理だ
次巻では、江口くんが、どんなちょいエロを見逃さないために、どれほどの努力をするのか、期待している
本編も楽しみだが、(3)の特装版が出ないかな、って願望もある
『なんで、ここに先生が!?』(蘇募ロウ)のように、描きおろし小冊子がついたら嬉しい。あえて、正直なトコを言うなら、徳間書店から出ている青年誌で活躍している実力派の漫画家がイラストや1p漫画を寄稿してほしい
まぁ、そんな欲望はさておき、(3)では、江口くんのクラスメイトである、原口さんの出番が増えると嬉しいな、と思っている
この年齢特有と言い切って良いのかは微妙だが、ある意味、男子より、エロに対して奔放な彼女は、クラスメイトの男子を吃驚させる事よりも、江口くんを照れさせる事に意識が傾きつつある
そんな彼女の健気(?)な努力は、今のところ、江口くんの眼中にはない。あくまで、彼が見逃すまい、と集中しているのは、ほんの一瞬の隙や油断が提供してくれる、幸運なエロスなのだろう。サービスや悪戯から見せられるエロに、動くほど江口くんの食指はお安くない
違いの分かる彼に挑み続ける事で、原口さんの女も、きっと磨かれていく
いつか見たいものだ、原口さんが溢したちょいエロに、江口くんが「コクリ」とする時を
この(2)で、特に印象的だったのは、“江口くんと夏”編の「残暑の忘れ物」だ。ここまで、如何にちょいエロが素晴らしいか、を語っておいて何だが、この回は、少し抑えめに感じた
では、どこが印象的だったか、それは江口くんの男らしい優しさだ。自分の体を蝕む風邪を、憧れの優子さんに感染させないため、グッと堪える江口くん、ホント、男の鑑だ
この台詞(?)を引用に選んだのは、他の所より、妙に力強さを感じたので。また、江口くんの魅力を的確に表現しているのも大きい。これらは野澤先生が考えているのか、それとも、担当さんが考えているのか、少し気になるな。いずれにしても、人間、行動を起こさなきゃ、何も変わらないし、掴めない、か

0
2018年02月04日

「青年マンガ」ランキング