あらすじ
“女城主・井伊直虎”に育てられた闘将のドラマチックな生涯を描く書下ろし歴史小説。
15歳のとき、徳川家康に軍師としての才能を見出され、のちに家康の重鎮として活躍する井伊直政。
武田軍の勇猛さの証でもある赤備え(紅色の武具)を引き継いだ井伊直政の軍勢はまさに天下無双。迫力の合戦シーン、戦国の世を生き抜く機知と勇気、母子のドラマなそ、山場満載の戦国エンターテインメント。
感情タグBEST3
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闘将のイメージの強い井伊直政。天正壬午の乱では外交力の高さが窺える。知略にも長け状況を俯瞰して見る事もできるのにいざ戦さとなると周りが見えなくなり猪突猛進となり家康や家臣にも嗜められる。激情家の一面も
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『井伊家はどんな鉾でも弾く徳川家の楯となり、いかな硬い楯でも貫く徳川の鉾になる。これができぬ者は我が子孫ではない』
直政が最後に遺した遺訓は大変素晴らしいものであるが、明治維新において井伊家が倒幕側に転じたのは皮肉という他ない。その点、同じ内容の遺訓を持っていた会津藩は立派である。
全体的に、作中には脱字が多く見受けられた。井伊直政の生涯を描く内容だっただけに残念でならない。
校閲担当者に歴史の知識が無かったのだろうか。
中でも羽柴秀長の名前を"長秀"と書いていたのは、プロとしてどうかと思う。